研究テーマ
<学習動機づけ及びその関連要因と学習行動に関する研究>
近年の薬学教育では,問題解決能力,実践的能力,コミュニケーション能力,情報収集能力の向上を目指した質の高い教育支援が検討される中,学習意欲は受動的な学びを主体的な学びに転換させる要因として重要視されています。心理学の分野では,学習することへの意欲(やる気)は動機づけと呼ばれ,動機づけは,学習や適応の問題を解決するための主な概念として位置づけられています。また,動機づけの多様な理論モデルが生み出され,学習者の動機づけや動機づけ関連要因の質がその後の学習行動に影響を及ぼすことが報告されています。
このような動機づけ理論を薬学教育に応用して,薬学生における学習の動機づけ及びその関連要因と学習行動(メタ認知的方略,エンゲージメント)の関連を検討しています。
スタッフ
児玉 典子 准教授・部門長
担当科目:サイエンティフィックリテラシー ロジカル思考演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ 薬物治療学Ⅰ 感染制御学Ⅱ 薬学英語A・B 基礎実習 総合薬学講座
学位:博士(医学・農学)
所属学会
日本薬学会 日本薬学教育学会 初年次教育学会 日本教育心理学会 日本教育工学会
資格
GCDF-Japanキャリアカウンセラー(米国CCE.Inc. 認定)
キャリアコンサルタント(厚生労働省 登録)
認定心理士(日本心理学会 認定)
研究成果
<主な研究論文>
1. Noriko Kodama, Yumi Yasuoka, Ryo Kainuma. Building teams to improve performance—The effects of learners’ belief in cooperation in team building—. Japanese Journal of Pharmaceutical Education (2026)
2. 児玉典子,湯立.神戸薬科大学におけるアカデミック英語教育の試み ―動機づけ調整方略と動機づけ傾向としての興味の関連.Libra, 25, 11-17 (2025)
3. 湯 立,児玉典子.学習動機づけとそれに関連する諸要因―薬学部学生の学習行動と学業パフォーマンスに関連する動機づけ要因の検討―薬学教育, 9, 121-127 (2025)
4. 児玉典子,三上雅久,北川裕之.初年次学生のメタ認知的支援の試み―生命科学の学習における誤概念への気づき―.Libra 24, 1-10 (2024)
5. 児玉 典子,湯 立,兒玉安史,山口雅史.専攻分野の学習時に生じる苦手意識尺度の作成,日本教育工学会論文誌,48-Suppl, 21-24 (2024).
6. 児玉典子.リメディアル教育における自己調整学習を促す学習支援の試み―情意的要因--とメタ認知の観点から―,Libra, 23, 1-12 (2023)
7. 児玉典子,細川美香.薬学英語学習者の自尊感情と自意識,自己効力感の関連,Libra, 22, 16-24 (2022)
8. 児玉 典子, 藤波 綾, 湯 立.Control-Value Theory を応用した薬学英語教育の試み―自己効力感,達成関連感情,学習方略の関連―,薬学教育, 6, 235-241 (2022)
9. 児玉典子.協調学習における学習活動と自己効力感の関連,Libra, 21, 1-8 (2021)
10. 細川 美香, 児玉 典子, 田中 将史, 竹内 敦子, 小山 淳子.コーディングによる質的解析を用いた予習方法に関する研究ー専門英語科目「薬学英語入門」における意識調査ー
YAKUGAKU ZASSHI, 140 (1), 107-111 (2020)
11. 児玉 典子, 細川 美香, 藤波 綾, 小山 淳子, 竹内 敦子.薬学英語学習の過程で生じる正感情と影響要因の検討 ―動機づけ予測に関連した感情の観点からの考察―,薬学教育, 2, 167-174 (2018)
12. 児玉典子, 小山淳子.初年次教育における統合教科の学習を促進するファクターとしてのジグソー法の試み,YAKUGAKU ZASSHI, 136 (3), 381-388 (2016)
<主な学会発表>
1. 児玉典子,竹仲由希子,前田秀子,森田いずみ,藤波綾,山野由美子,向高弘.
基礎実習のチーム活動に対するエンゲージメントと協同作業認識の関連.2026年8月,日本薬学教育学会(第11回)
2. 児玉典子,向高広.グループ活動におけるメタ認知を促す関連要因の検討.2026年3月,日本薬学会(第146年会)
3. 児玉典子,藤波 綾.薬学英語学習者の深い学びを促す授業の試み―批判的思考態度と動機づけの観点からの考察―.2025年8月,日本薬学教育学会(第10回)
4. 児玉典子.英語を活用した論理的思考力、コミュニケーション力を育成する授業の試み
2025年3月,日本薬学会(第145年会)
5. 児玉典子,湯 立.薬学英語の授業における動機づけ調整方略、エンゲージメントと興味の関連―交差遅延効果モデルによる検討―.2024年8月,日本薬学教育学会(第9回)
6. 湯 立, 児玉典子,兒玉安史,山口雅史,長嶺憲太郎,橋本清勇.努力観と学習方略,エンゲージメントの関連―交差遅延効果モデルによる検討―.2023年9月,パーソナリテイ心理学会(第32回大会)
7. ホーグ(児玉)典子,湯 立.薬系大学における学習に対する苦手意識尺度の作成.
2022年8月~9月,日本教育心理学会(第64回総会, オンライン)
実践活動
1. ピアサポート制度
教員と大学から任命された先輩学生が、ピアサポーターとして下級生の学習に関するサポートをします。
学生同士の学習相互支援を目的としています。
2.ピアサポーター育成コース
ピアサポーターを目指して、学生が主体の持続的に勉強していくプログラムです。ある一定の学力を獲得すると、準ピアサポーターとして活動できます。
3.サイエンスリーディング(ScieRead サイリード)
各学年で学ぶテーマに合わせた学術論文を、教員と一緒に読み進める読書会です。論文の読み方、専門的な知識を理解し、思考力やプレゼンテーション力などの向上を目指します。
授業の予習や復習にも役立ちます。ピアサポートレター(学内向け)に定期的に論文内容の紹介を行っています。
〔その他のピアサポート活動〕
★1年生対象『定期試験に向けて』講座
2年生のピアサポーター1名と有志1名による定期試験に向けての勉強のアドバイスをアットホームな雰囲気の中で行いました!
★1, 2, 3,4年生対象『授業の勉強の仕方について』動画講座
ピアサポーターによる授業の勉強方法の動画講座を、webClassから配信しています!
4. ピアクラブ活動
全学年対象、希望登録制のボランティアクラブで、おもに4月から5月、9月から10月、夏休み、春休みに活動します。
学生が主体となって、学習会や新入生・低学年の大学生活のサポートイベントを企画立案し、教員と一緒に実現します。
〔2024年度~ピアクラブ活動〕
★ロゴ作成
ピアサポーター、ピアクラブメンバーでそれぞれのロゴを作成しました。
★スイーツ新歓
3年生が新入生との交流会を企画。ゲームや先輩への質問タイムで交流を深めました。
★エンジョイサイエンス
1年生対象の勉強会。4年生と1年生のスタッフが作ったクイズで楽しく学びました。
★ポップ・ステップ・ジャンプ
1年生の企画で、ライブラリーを清掃した後、美術部の3年生からPOP作りを学びました。
★メディカルヨガ
1年生の企画で、ヨガで体を動かしながら、機能形態学(胃・腸・心臓)を楽しみながら学びました。
クイズは4年生のスタッフが作りました!
〔2025年度~ピアクラブ活動〕
★新幹『新幹線の如くはやく学校に慣れよう』
2年生4名の企画で、新入生を対象に大学生活について、楽しくトークしました!
★ワクワクドキドキ神薬ツアー
1年生4名の企画で、構内を見て回るスタンプラリーをしました。
★個展を開こう
5月に2年生と1年生2名で実施しました。自然豊かな大学構内を散策しながら、それぞれお気に入りの写真を撮りました!癒されます。
★ピア座談会
テーマ:「実務実習を経験した先輩との交流を通して、低学年のうちから何をすべきか?を考える」
6月にピアクラブメンバー2年生4名が、テーマについて6年生6名にインタビューをさせてもらいました。先輩から親切にいろいろと貴重なアドバイスを頂き、大学でのモチベーションが上がりました!
〔2026年度~ピアクラブ活動〕
★superわくわくどきどき神薬ツアー
昨年度のワクワクドキドキ神薬ツアーの第2弾です!
2年生4名の企画で、構内を見て回るスタンプラリーをしました。40名近くの新入生が参加してくれました!


ピアサポ―ター『定期試験に向けて』講座.jpg
superわくわくどきどき神薬ツアー.pdf


