中山 尋量

中山 尋量 特別教授

新入生の皆さん、また、在学生の皆さん、新年度を迎えてどのように過ごされていますでしょうか。薬学部に入学するとどうしても6年後の国家試験のことが頭に浮かぶので、強迫観念に囚われて勉学に勤しむ人、勉学が苦痛に感じる人が少なくないと思います。でも考え方一つです。今日はこんな知らなかったことを知ることが出来たと日々新しい発見と前向きに捉えて勉学に向き合うのはどうでしょうか。考え方ひとつでやらされ感のある後ろ向きの勉強から自主的な勉学に代わるのではないでしょうか。皆さんには6年間の神戸薬科大学での学びを楽しんで、大きな果実を獲得して欲しいと思います。
「研究リテラシー」、「ロジカル思考演習」を担当させていただきます中山です。
よろしくお願いします。

安岡 久志

安岡 久志 特任教授

兵庫県立学校、国立大学附属など36年間にわたり、教員、管理職として主に高等学校の現場で教育に携わって参りました。このたび特任教授として本学に着任することとなりました。これまでに得たスキルや経験を活かし、本学の学生の皆さんの大学での学びがより充実したものとなるよう微力ながら本学の教育活動に貢献していきたいと考えています。
また、本学の素晴らしい教育や研究活動を今まで以上に高等学校の現場に発信することによって本学の魅力を伝えていきたいと考えています。
本学で学ぶ皆さんが6年間の学びを通して医療を担う薬の専門家として、そして医療人として相応しい倫理観と使命感を備えた有意な人材として育っていくよう切に願っています。

國正 淳一

國正 淳一 特任教授

国内の労働人口の減少や社会情勢の変化により、近年では多くの国民が何かしらの疾患を持ちながらも治療と投薬を受けて仕事を続けていくことが珍しくなくなってきました。薬剤師は医師、看護師、歯科医師、介護士などの多くの職種と深く連携して、患者様にとって親身で緻密な医療を担っていかなければなりません。本学薬学部では、すべての薬の効果と副作用を熟知し、薬の分子のかたちから予期される有害事象を未然に予防でき、コミュニケーションと患者心理学にも長けた人間性豊かな薬学生を育ててまいりたいと思っています。

中林 千景

中林 千景 特任教授

薬科大学で学ぶ化学は高等学校で学んだ化学の内容の上に立脚しているとは言え、物理学や数学の知見を活用しながら、専門的かつ高度な概念を理解していくことを要求されます。そのため、新入生の皆さんは、聞き慣れない専門用語やこれまであまり深くは学んでこなかった有機化合物の立体構造・反応の機序などに接して戸惑うことが多いと思います。特任教授としての私の役割は、高等学校と大学の学びをスムーズに接続し、皆さんが自信を持って薬学の専門課程に進み、さらには社会の色々な分野で活躍する薬剤師・研究者となっていかれるようサポートすることです。長年にわたって高等学校で化学・物理の教鞭を取った経験を生かし、力を尽くしたいと思います。

河本 由紀子

河本 由紀子 臨床特命教授

大学を卒業して以来、長年にわたり病院に身を置いてまいりましたが、このたび薬学臨床教育センターに着任することとなりました。
教育の現場ではまったくの一年生であり、多くの不安を抱えておりますが、今までの経験を無駄にすることなく、微力ながら社会に貢献できる人材の育成に努めてまいりたいと存じます。
本学で学び、本学で薬剤師人生の集大成を築き上げることができ、非常にうれしく、又、光栄に感じております。現在の兵庫県病院薬剤師会の職務を生かし、今後更に不可欠となる薬・薬・学連携に少しでも貢献できればと思っております。どうぞよろしくご指導のほどお願い申し上げます。

 福井 英二

福井 英二 臨床特命教授

超高齢化社会を迎え、いわゆる2025年問題に対応すべく、国の医療計画、「地域医療構想」並びに「地域包括ケアシステムの推進」がスタートして、病院薬剤師及び薬局薬剤師はどのように職能を果たすかが重要であります。国の政策に学生時代から関心を持ち、社会に出てからしっかりした道筋を歩むために、常に患者サイドに立って「医療人として何をすべきか」という問題意識を持って取り組んでいけるよう支援したいと考えています。まずは、薬物療法における実践的能力を身につけていただきたい。そして、医薬品に関する最新のエビデンスに基づく情報を把握し、医師に適切な処方提案を行い、医薬品の適正使用の推進に貢献できる薬物療法の専門家として活躍する薬剤師を目指していただきたいと思います。

山本 克己

山本 克己 臨床特命教授

薬剤師が就く職業は多岐にわたりますが、結果的に全てが医療に結び付いています。そして医療は、他人に“良い仕事をする”ことで人間ならではの高度な喜びと充実感を感じとることができ、“人としての成長、人格の向上”という人生の大目標において極めて有利な職業です。薬剤師が“良い仕事をする”ために必要となる能力は、人を慈しむクリニカル力と、解答のない世界に挑むことのできるサイエンス力です。これらの力を学生が培うことができるよう、また、学生が社会の出発点に立つとき出来るだけ良い環境を与えられるよう、38年間の病院薬剤師(大阪府)の経験を活かして貢献したいと考えています。

國東 ゆかり

國東 ゆかり 臨床特命教授

薬剤師は安心で安全な薬物療法を提供する医療者であるだけでなく、時代に対応できる薬のスペシャリストであることが求められています。あらゆる分野や場面においての「連携」が患者をとりまく医療従事者の最も重要なキーワードになります。親切で丁寧なコミュニケーション、地域の住民・患者への誠実なサポート、迅速で確実な情報の発信力等が必要です。学生が臨床に繋がる研究等に邁進し、基礎学力を養い自己研鑽を積み社会で活躍できるよう、38年間の病院薬剤師の経験を活かして学生の育成に貢献したいと考えています。

小椋 千絵

小椋 千絵 臨床特命教授

薬剤師の業務は「対物業務」から「対人業務」へ移行しつつあります。つまり、調剤など薬中心の業務から、処方監査や処方提案、服薬指導、副作用・服薬状況の多職種へのフィードバックなど患者中心の業務への対応が求められています。また、多職種との連携、地域連携に必要なコミュニケーション力やICTの活用など時代の変化やニーズに対応できる適応力も重要です。長年、臨床の場で病院薬剤師として患者さんに学ばせていただいた経験を活かし、薬学生の皆さんが、患者さんを思いやり、チーム医療の一員として有効な薬物療法に積極的に関われるような薬剤師になれるように支援していきたいと思います。

濵名 則子

濵名 則子 臨床特命教授

薬剤師は様々な形で「薬」に関わる職業ですが、どんな形であろうとも、患者様が安心して薬物治療を受けられることが目標となります。病院薬剤師として長年働いてきた間、私は常々「患者様のために」を考えておりましたし、今でも一番心に残っているのは、服薬指導を担当した患者様から頂いた数々の言葉です。近年、医療の現場ではタスク・シフトが進み、薬剤師が活動する場所も機会も増えています。病院、薬局に関わらず薬剤師として、薬や病態の知識は勿論のこと、その安全管理にも積極的にかかわる必要があり、さらにチーム医療を円滑に行うためにも、コミュニケーション力を磨いていかなければなりません。今後ますます他の医療職の方々や、何よりも患者様から信頼される薬剤師の活躍が期待されていると思います。誰からも信頼される薬剤師の育成を目指して、少しでもお役に立ちたいと思っております。

野村 剛久

野村 剛久 臨床特命教授

現代医療は高度化し、複雑化しています。その中で、薬剤師は医療の担い手として、薬物治療の適正化や副作用などのリスク回避に貢献する使命を与えられています。臨床の現場は、薬学の知識が患者さんの命を救う、生きた舞台です。単なる知識の羅列だけではなく、「人間力」が試される場でもあります。患者さん一人ひとりの背景や性格、抱えている不安を理解し、寄り添い、共感する能力が求められます。薬剤師という専門家としての知識と、温かい人間性を両立させることで、信頼関係を築くことが大切です。さらに、日々変化する医療現場では、その時々の課題に対して医師や看護師など様々な領域の専門家と連携し、患者さんのために共に考え進めることが常に行われています。薬剤師は医療チームの一員として、薬物治療における最新のエビデンスに基づいて「創造性」と「問題解決力」の発揮を求められる重要な役割を担っています。薬学生の皆さんは、今、未来の医療を担うという夢への第一歩を踏み出しています。皆さんが科学と医療との懸け橋として活躍できるよう、長年の病院現場での経験をもとに支援したいと考えます。