エクステンションセンター

研究テーマ

薬剤師を対象とした生涯研修の企画・運営を行うと共に、受講者を対象としたアンケート調査を基に、受講者の属性の推移や研修に対する満足度等を解析し、今後の薬剤師の在り方を見据えたより良い生涯研修を展開するための具体的な方策について研究しています。また、在宅医療に関わる薬剤師に必要な研修プログラム、薬局における健康サポート活動、健康食品と医薬品の相互作用および生活習慣と骨密度、最終糖化産物濃度等の健康度測定結果との関連性についても研究を進めています。

スタッフ

鎌尾 まや

鎌尾 まや 講師

担当科目:健康食品、実践薬学
学位:博士(工学)、修士(薬学)

研究成果

1.神戸薬科大学における「健康食品領域研修認定薬剤師制度」に基づく研修プログラム受講者の調査
神戸薬科大学は公益社団法人薬剤師認定制度認証機構から特定領域認定制度として「健康食品領域研修認定薬剤師制度」の認証を受け、2018年度より本制度に基づく健康食品領域研修プログラムを「健康食品講座」として実施した。本講座受講者を対象として、受講者の特性把握と研修内容の評価を目的としてアンケート調査を実施した。
調査票回収率は平均98.0%であった。受講者は各回50名程度であり、43.1%が50歳代、84.6%が女性であった。勤務先は保険薬局・ドラッグストアが最も多く、63.3%を占めていた。受講者のうち研修認定薬剤師証取得者は69.2%、NR・サプリメントアドバイザーや本学が独自に認定してきた健康食品指導薬剤師等、他の健康食品・栄養関連の認定証取得者は19.6%であり、受講者の高い意欲が伺えた。実際に健康食品やサプリメントの利用に関する助言や販売を行っている者は34.6%であり、現時点では健康食品等を取り扱っていない薬剤師が受講者の大半を占めた。一方、各講義・演習についての「健康サポート活動等の業務に役立つか」の質問に対して「満足」「やや満足」との肯定的な回答は77~98%であり、講座内容による差はあるものの概ね高い評価であった。
以上より、若い年代の受講者を増やすことや健康食品等の利用に関する助言・情報提供を行うきっかけとなるように研修プログラムを工夫すること等が今後の課題と考えられた。

2.「在宅医療にかかわる薬剤師研修標準化プログラム」および「在宅医療・薬剤師Frequently Asked Questions(FAQ)」の作成
神戸薬科大学では在宅医療において薬剤師に必要な専門的知識・技能に関する研修を多数実施している。また、2012年より研修会の受講と臨床能力育成のための実践的スキルアッププログラムである医師の在宅患者宅への訪問同行・診察室見学、訪問看護ステーションでの研修等を組み合わせた在宅医療を支援する指導薬剤師養成プログラムを実施している。在宅医療に関する薬剤師研修の有用性および問題点を評価する目的で、研修受講直後および研修受講一定期間経過後(2~12ヶ月時点)におけるアンケート調査を実施した。また、本学が実施する在宅医療を支援する指導薬剤師養成プログラム修了者あるいは在宅医療に関わる薬剤師を対象に、在宅医療に関する薬剤師研修の内容および薬剤師が共通に抱える問題点と解決策について聞き取り調査を実施した。これらの内容を基に「在宅医療にかかわる薬剤師研修標準化プログラム」および「在宅医療・薬剤師Frequently Asked Questions(FAQ)」をまとめた。(詳細はPDFファイルを御覧ください)

3.神戸市在住高齢者を対象とした健康関連指標及び生活習慣とQOL評価に関する研究
薬局は地域住民の健康増進に寄与することが求められており、薬局において様々な健康測定が実施される機会が増加している。しかし、各種健康関連指標の相互の関連性や生活習慣、QOL評価との間の関係に関する検討は乏しい。そこで、高齢者を対象として、運動器の機能と関連する握力、踵骨骨密度、開眼片足立ち時間及び比較的簡便に測定可能な数種類の健康関連指標を測定し、それら相互の関連性と生活習慣やQOL評価との関連性を解析する。また、健康関連イベントに参加することによる健康維持及び生活習慣改善効果について検討する。(研究計画の概要はPDFファイルを御覧ください)

在宅医療研究報告書.pdf
研究概要(健康関連指標と生活習慣・QOL).pdf