神戸薬科大学の「海外薬学研修」情報のコーナーです。
アメリカ、ボストン、現地からのレポートをお届けします。

9日目 古きよきもの&最先端技術&天気 共通するものは暖かさ

キャンパスレポーター 2015年3月12日 11:49

3月11日(晴れ)担当はWあすかです\(^^)/

今日はとても暖かくコートの要らない一日でした♪

今日はWest Roxbury pharmacyに行きました!

この薬局は地域密着型で主に老人ホームを利用している患者さんに

たいする調剤を行っているそうです。

この薬局では、4人の薬剤師と9人のテクニシャンが働いています。

テクニシャンとは、日本では認められていませんが、調剤補助を

する人で、資格試験には、州と国の国家試験があり、合格した試験に

よって仕事の内容もかわるそうです。

アメリカではコスト削減のため、薬はたいていボトルに

入っていますが、老人ホームのような薬の管理が難しい患者さんには、

パッケージに工夫がされています。

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患者さんに優しい地域密着型の薬局ならではだと思いました。

薬局の外壁に地域の子供たちが描いた絵を貼ることで、

親近感がわくといった工夫もされていました。

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次に、Genzymeという製薬会社に行きました。

ここではライソゾーム病(酵素欠損病)など、あまり耳にしない、

レアな難病の薬の開発をしているそうです。

このような難病は、全世界で約7000くらい認定されておりますが、

症例数の少ない薬の開発は政府の支援がないと会社が成り立ちません。

しかし、この開発を始めたのは、現在テクノロジーが進化している

なかで医療でできない薬をターゲットにしようと思ったからだそうです。

またこのような希少な薬を開発する企業には、7年間の独占期間が

認められるので、ライバルを気にすることなく、じっくりと研究してきたそうです。

(Genzyme Japanは新宿に本店があります)

Genzymeでは、フリードラッグプログラムという、難病の薬が

買えない患者さんに寄付するプログラムがあります。

そしてそれらの患者さんの国の植物が会社に飾ってあり、

私は感銘を受けました!!!

ここは、薬剤師だけでなく、グラフィックデザイナーや

デジタルメディアのような様々なバックグラウンドを持った人が

働いているそうで、そのことにとても驚きましたが、たくさんの

方向から見ることで色々な見解が生まれると思いました!!

会社は、採光に工夫され緑あふれる環境に良い建物でした。

天井はガラスばりでソーラーパネルも設置されてあり、

変わったシャンデリアがありました**

このシャンデリアによって各階に光が入る設計らしく、

内部はとても明るく、「会社」と言うイメージとは、

かけ離れた空間でした!!!!

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また、各所にオープンスペースがあり、それぞれが仕事部屋に

閉じこもるのではなく、このオープンな、カフェのような雰囲気で

仕事の話をしている人がたくさんいて、このようなところで

働きたいと私は思いました(^^)/★

それぞれの能力が発揮された最先端のバイオテクノロジーの

会社をみることができ、とてもすばらしい体験ができました。

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明日のボストン美術館とMGHの麻酔科前田先生のお話が楽しみです♪

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