課題解決型演習で考え抜く力をつける

低年次から思考力育成型演習(ロジカル思考演習)や、下記の科目を通じて、考え抜く力を養います。

初期体験臨床実習

神戸大学と共同で実施、開講している科目です。1年次生が入学時に抱いている興味、モチベーションの維持と勉学意欲の向上を目的として、実施しています。専攻の異なる両大学学生は、混成チームの一員として相互交流を図り、医療の実践現場のスタッフから学ぶとともに、学びを共有し、今後の学習に対する意欲や主体性を強化します。また、チーム医療の実際を知り、多職種協働(IPW)の重要性を認識します。課題解決に向けて必要な考え方を身につけます。

実習内容

チームビルディング演習、病院医療現場見学、スモールグループディスカッション、班別発表会

薬学的症例解析演習

低年次からの思考力育成型演習(ロジカル思考演習)の実践と並行して薬学の基礎から臨床に関する知識の修得を経て、長期実務実習(病院実習・薬局実習)を目前にした4年次において、実習前の総仕上げとして、「薬学的症例解析演習」(課題解決型演習(PBL))で考え抜く力を養います。
この科目では、「8つの代表的な疾患」の模擬症例を題材に、各症例を5日の授業に分けて実施します。1回目に症例と課題が提示されてスモールグループディスカッション(SGD)を行い、2回目に課題に関連する多角的視点からのレクチャーを受け、3回目に再度SGDを行い、4回目に新たなレクチャーを受け、最終回に発表を行うという授業スケジュールで行います。授業以外にも自学自習を行い主体的に課題に取り組むことで、症例ごとに異なる状況について考え抜き、「解決策」を導き出す楽しさと難しさを感じ、それを実習及び卒業後の現場での糧にしてほしいと考えています。

IPW演習

5年次に、神戸大学と共同で実施、開講している科目です。IPW演習は、専門領域の異なる学生メンバー間で目標を共有し、ディスカッションを行い、問題解決の過程を体験的に学習します。重要なのは、自己に気付き、他者を尊重し理解しようとする「関心」を持つことです。グループ間の積極的なかかわりから学びや相互理解を深め、チームで協働することの意義を理解することを目指します。1年次で開講している初期体験臨床実習とは異なり、より専門的な課題に取り組みます。

実習内容

グループワーク(症例検討)、班別発表会

医療データサイエンス・AI教育プログラム(情報リテラシー・統計学・医療統計学Ⅰ・医療統計学Ⅱ)

1年次から3年次にかけて4科目6単位にわたる充実したデータサイエンス教育を実施しております。1年次前期の「情報リテラシー」では、情報機器やソフトウェアの基本的な扱い方を学んだ上で、社会におけるデータ・AI利活用、データ・AI利活用における留意事項に関する知識を深めます。これを受けて、2年次前期の「統計学」では、データ例を用いた演習課題を通して薬剤師が備えるべきデータリテラシー(データを読む能力、データを説明する能力、データを扱う能力)を身に付けます。以上の2科目は、文部科学省 数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)で扱うべき内容を包含する内容となっております。さらに、2年次後期の「医療統計学Ⅰ」、3年次前期の「医療統計学Ⅱ」では、薬剤師として必要不可欠な医薬品開発、医薬品評価、EBMに関する基本的な考え方を学んだ上で、より高度な統計解析手法について習得し、兵庫県内の病院からご提供いただいた実際のデータを題材としたデータ解析PBLを行います。課題解決に挑む体験を通して、実践的なデータ解析能力を涵養します。

実習内容

データ解析PBL

神戸薬科大学 医療データサイエンス・AI教育プログラムについて