• 2022/02/01
  • KPU Research

大腸菌とピキア酵母を用いた有用成分の効率的生産【神研PJ・FR】

【神研PJ・FR】では、神戸薬科大学で研究する研究者を紹介していきます。
今回は医薬細胞生物学研究室の潤井 みや さん(博士課程学生 2年)に自身の研究についてわかりやすく解説していただきました。

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【潤井さんの研究内容】
植物は様々な有用産物を生産しており、その中には医薬品や機能性成分として用いられているものも多くあります。一方、それら有用成分には、植物中に含まれる量が少ないなど安定供給への課題も存在します。
私は、植物の酵素の遺伝子(設計図)を微生物(工場)に組み込み、微生物を生体工場として目的の有用成分を生産させる「生合成工学」という研究に取り組んでいます。

今回紹介する研究は、世界で初めて、大腸菌とピキア酵母という2種類の微生物を混合培養させることにより、植物有用成分を生産できる方法を開発しました。
この成果は将来、有用成分の安定供給や、限りある植物資源の保護に貢献できると期待されます。

この度、先生方のご指導のもと、研究内容を「学術論文」にすることを初めて経験しました。掲載された論文を見たときの高揚と緊張の入り混じった感情は印象的でした。実験データを世界の人に見てもらうということは、非常に責任があり怖さもある一方、誰かの役に立つだろうという嬉しさがあります。今後もさらに研究を発展させ、その内容を世界中の人に発信できる研究者になりたいです。

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【研究内容をもっと詳しく】
潤井さんの研究内容を詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
「植物有用成分の世界初の生産系の開発」〜大腸菌とピキア酵母を用いた有用成分の効率的生産〜

【研究室紹介】
医薬細胞生物学研究室はこちらをご覧ください。

【神研PJ・FRとは】
神研PJ(プロジェクト)は、「神戸薬科大学の研究力」を広く社会に発信していく活動です。
FRは、Front Runnerの略。神研PJの最前線で活躍する教員・研究者のことを表しています。

大学広報委員会

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