- 2025/08/05
- KPU Research
【プレスリリース】生きた細胞を利用した腫瘍組織への効率的な抗がん剤送達(薬剤学研究室)
神戸薬科大学 薬剤学研究室の河野 裕允 准教授、大河原 賢一 教授らは、がんに自発的に集積する性質を持つ間葉系幹細胞を抗がん剤の運搬体として利用することに成功しました。
本成果では、抗がん剤を内封したリポソームを間葉系幹細胞の表面に修飾することで、細胞生存率を低下させることなく高容量の抗がん剤を間葉系細胞に搭載できることを明らかにし、また、細胞からの徐放的な抗がん剤放出も実現しました。さらに、抗がん剤内封リポソームを修飾した間葉系幹細胞は、従来の抗がん剤よりも高いがん治療効果を発揮することも明らかにしました。
本成果によって、既存の抗がん剤の治療効果の向上と副作用の低減、ならびに新規抗がん剤の開発の加速が期待されます。
本研究成果は、2025年7月22日に国際科学雑誌「Pharmaceutics」に掲載されました。

【研究内容】
「生きた細胞を利用した腫瘍組織への効率的な抗がん剤送達」
~がん化学療法の安全性・有効性の向上を目指して~
詳しい研究内容は、以下のPDFファイルをご覧ください。
「生きた細胞を利用した腫瘍組織への効率的な抗がん剤送達」
【論文情報】
(タイトル)
"Liposome-Loaded Mesenchymal Stem Cells Enhance Tumor Accumulation and Anti-Tumor Efficacy of Doxorubicin in Mouse Tumor Models of Melanoma"
DOI: 10.3390/pharmaceutics17080947
(雑誌名)
Pharmaceutics
本成果では、抗がん剤を内封したリポソームを間葉系幹細胞の表面に修飾することで、細胞生存率を低下させることなく高容量の抗がん剤を間葉系細胞に搭載できることを明らかにし、また、細胞からの徐放的な抗がん剤放出も実現しました。さらに、抗がん剤内封リポソームを修飾した間葉系幹細胞は、従来の抗がん剤よりも高いがん治療効果を発揮することも明らかにしました。
本成果によって、既存の抗がん剤の治療効果の向上と副作用の低減、ならびに新規抗がん剤の開発の加速が期待されます。
本研究成果は、2025年7月22日に国際科学雑誌「Pharmaceutics」に掲載されました。

【研究内容】
「生きた細胞を利用した腫瘍組織への効率的な抗がん剤送達」
~がん化学療法の安全性・有効性の向上を目指して~
詳しい研究内容は、以下のPDFファイルをご覧ください。
「生きた細胞を利用した腫瘍組織への効率的な抗がん剤送達」
【論文情報】
(タイトル)
"Liposome-Loaded Mesenchymal Stem Cells Enhance Tumor Accumulation and Anti-Tumor Efficacy of Doxorubicin in Mouse Tumor Models of Melanoma"
DOI: 10.3390/pharmaceutics17080947
(雑誌名)
Pharmaceutics