- 2024/12/24
- KPU Research
【プレスリリース】ポリマーの熱応答凝集作用を利用したがん標的放射性治療用薬剤の開発(薬品物理化学研究室)
神戸薬科大学 薬品物理化学研究室の佐野 紘平 准教授、山﨑 俊栄 講師、向 高弘 教授らは、熱に応答して凝集するポリマーを母体とした、高いがん治療効果を示す放射性薬剤の開発に成功しました。
これまでに、がんを標的とする抗体などを母体とする治療用放射性薬剤が数多く開発されてきましたが、適応が特定のがん種に限定されることや全身への分布に伴い副作用が高頻度で発現することなどが問題となっています。
本研究では、熱に応答して凝集するポリマーの放射性標識体を新たに開発し、これが、がんの加温処置との組み合わせによりがん細胞内へ高く取り込まれること、さらに、顕著な全身性副作用を認めることなく強力ながん治療効果を示すことを明らかにしました。これらの結果は、ポリマーを基本骨格とするがん治療用放射性薬剤の開発に有益な知見を与えるものと期待できます。
本研究成果は、2024年12月19日に、国際科学誌「International Journal of Pharmaceutics」への掲載に先立ちWEB上で掲載されました。
【研究内容】
「ポリマーの熱応答凝集作用を利用したがん標的放射性治療用薬剤の開発」
~ポリマー型放射性薬剤によるがん治療への新たな挑戦~
詳しい研究内容は、以下のPDFファイルをご覧ください。
「ポリマーの熱応答凝集作用を利用したがん標的放射性治療用薬剤の開発」
【論文情報】
(タイトル)
"Intravenous administration of 90Y-labeled polyoxazoline combined with tumor heating potently inhibits tumor growth in mice"
DOI: https://doi.org/10.1016/j.ijpharm.2024.125103
(雑誌名)
International Journal of Pharmaceutics
これまでに、がんを標的とする抗体などを母体とする治療用放射性薬剤が数多く開発されてきましたが、適応が特定のがん種に限定されることや全身への分布に伴い副作用が高頻度で発現することなどが問題となっています。
本研究では、熱に応答して凝集するポリマーの放射性標識体を新たに開発し、これが、がんの加温処置との組み合わせによりがん細胞内へ高く取り込まれること、さらに、顕著な全身性副作用を認めることなく強力ながん治療効果を示すことを明らかにしました。これらの結果は、ポリマーを基本骨格とするがん治療用放射性薬剤の開発に有益な知見を与えるものと期待できます。
本研究成果は、2024年12月19日に、国際科学誌「International Journal of Pharmaceutics」への掲載に先立ちWEB上で掲載されました。
【研究内容】
「ポリマーの熱応答凝集作用を利用したがん標的放射性治療用薬剤の開発」
~ポリマー型放射性薬剤によるがん治療への新たな挑戦~
詳しい研究内容は、以下のPDFファイルをご覧ください。
「ポリマーの熱応答凝集作用を利用したがん標的放射性治療用薬剤の開発」
【論文情報】
(タイトル)
"Intravenous administration of 90Y-labeled polyoxazoline combined with tumor heating potently inhibits tumor growth in mice"
DOI: https://doi.org/10.1016/j.ijpharm.2024.125103
(雑誌名)
International Journal of Pharmaceutics