• 2022/11/14
  • KPU Research
  • 教育・研究

【プレスリリース】脳内老廃物除去機能が低下する原因を発見(医療薬学研究室)

神戸薬科大学 医療薬学研究室の力武良行教授、佐々木直人准教授、堀部紗世講師、田中亨特任助教、臨床薬学研究室の江本憲昭教授、池田宏二客員教授、総合教育研究センターの河内正二准教授は、神戸大学大学院医学研究科の平田健一教授との共同研究で、血管内皮細胞老化によって水チャネルであるアクアポリン4の脳微小血管周囲への局在が減少することを動物実験で明らかにしました。

脳微小血管周囲に局在しているアクアポリン4は、アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドβやタウタンパク質といった脳内老廃物の排泄機構の一つとして注目されているグリアリンパ系に中心的な役割を担うことが明らかになっていることから、本成果がアルツハイマー型認知症の病態形成の解明や新規治療薬の開発に繋がることが期待されます。

【研究内容】
「脳内老廃物除去機能が低下する原因を発見」
~アルツハイマー病の病態解明や新規治療薬開発に繋がる成果~

詳しい研究内容については、以下のPDFファイルをご覧ください。
「脳内老廃物除去機能が低下する原因を発見」

kpunews20221114.png


本研究成果は、2022年10月26日に国際科学雑誌「GLIA」への掲載に先立ち、オンライン公開されました。

【論文情報】
(タイトル)
"Gliovascular interface abnormality in mice with endothelial cell senescence"

DOI: 10.1002/glia.24287

(掲載誌)
GLIA

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