• 2021/01/26
  • 教育・研究

【プレスリリース】乾癬を発症しやすい皮膚に隠された異常の原因を解明(生化学研究室)

神戸薬科大学 生化学研究室の北澤和之研究員、灘中里美准教授、北川裕之教授らは、名古屋大学大学院医学系研究科 門松健治教授との共同研究で、皮膚のプロテオグリカンに含まれる糖鎖構造の異常が、皮膚の肥厚とバリア機能の低下を引き起こし、乾癬発症の危険因子となっていることを明らかにしました。

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現在、乾癬の根本的な治療法はありません。本研究結果は、糖鎖を指標として乾癬を発症しやすい人を診断し、発症する前の肌に正常な糖鎖を補うことで乾癬の発症を防ぐ予防医学へつながる可能性を示しています。本研究成果は、日本時間2021年1月25日午後7時に国際学術誌「Communications Biology」のオンライン版に公開されました。

【研究内容】
「乾癬を発症しやすい皮膚に隠された異常の原因を解明」
~プロテオグリカンに含まれる糖鎖の異常が乾癬発症の危険因子だった!~

詳しい研究内容については、以下のPDFファイルをご覧ください。
【ダイジェスト版】乾癬を発症しやすい皮膚に隠された異常の原因を解明
【詳細版】乾癬を発症しやすい皮膚に隠された異常の原因を解明(詳細版)

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【論文情報】
(タイトル)
"Chondroitin 6-sulfate represses keratinocyte proliferation in mouse skin, which is associated with psoriasis"

DOI:10.1038/s42003-020-01618-5

(著者)
Kazuyuki Kitazawa, Satomi Nadanaka, Kenji Kadomatsu & Hiroshi Kitagawa

(掲載誌)
communications biology

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