学生の活躍vol.0056「赤木 彩恵さん」
6年 (受賞時)
薬剤学研究室
赤木 彩恵さん
第72回日本薬学会関西支部総会・大会 優秀口頭発表賞
2022年10月8日付
受賞タイトル:脂溶性薬物の放出制御を目指したシクロデキストリン含有リポソームの設計:種々のシクロデキストリンを用いた検討
- 薬剤学研究室
- 薬剤学研究室
第72回日本薬学会関西支部総会・大会 優秀口頭発表賞
2022年10月8日付
受賞タイトル:脂溶性薬物の放出制御を目指したシクロデキストリン含有リポソームの設計:種々のシクロデキストリンを用いた検討
Q1研究の概要、そのテーマに取り組んだ理由
リポソームはリン脂質で構成された脂質二重膜の粒子で、薬物の担体として働きます。通常用いられる水和法では脂溶性の高い薬物は高い内封効率が得られる一方で、薬物の放出を自由自在に制御することは困難とされています。そこで脂溶性薬物を溶解、安定化できるような条件を満たす添加剤を内水相に予め含有させたリポソームを調製し、外水相から駆動力を使って脂溶性薬物を封入するリモートローディング法を試みました。
Q2研究途上の苦労や克服したことは?
得られたデータに対して、正解があるわけではないのでその考察を考えるのが大変でした。また比較的新しい研究内容であったため、先行研究が少なく論文から根拠を得ることが難しい状態でした。しかし実験を進めていくなかで先生とのディスカッションを重ねることで、新しい考えを得ることができ、結果に対しての十分な考察をすることができました。
Q3今後挑戦したいこと、発展させたいと思うこと
学会発表に向けて資料作りや発表練習をしていく中で、質問をされたときに自分の伝えたい内容を端的に伝える難しさを痛感しました。この経験を活かし卒業後は、病院薬剤師としてチーム医療を通して患者さんの薬物治療に貢献していきたいと思っています。
また機会があれば学会発表などにも参加し、プレゼンテーション力を磨いていきたいと考えています。