博士課程:
潤井 みや
松﨑 大力
小西 恵地

博士課程(4年制)

世界中の人々の幸福に貢献できる研究者を目指して。

医薬細胞生物学講座潤井 みやさん
博士課程2年
※2021年11月掲載時
のコメントです

学部時代にいだいた研究者への憧れ。

研究者の道に強く憧れを持ったのは学部3年生の頃で、線虫感染症の新しい治療法を発見し、2015年にノーベル賞を受賞された大村智先生の講演会を聴講したときです。微生物から有用化合物を見いだし、開発した薬をアフリカなどの地域に無償で提供しておられる姿に深く感銘を受け、私も大村先生のように研究やさまざまな活動を通して、世界中の病に苦しむ人々に貢献できる研究者になりたいと考えるようになりました。

大学院への進学は誰もが迷うもの。

大学院への進学にはとても悩みました。ただでさえ4年制の人よりも卒業が遅く、また、早く自立したいという想いがあったことから、進学を決断できずにいました。そんなある日、知人から「進学を許される環境があるなら、挑戦した方がいいよ」と言われ、その言葉が背中を押してくれました。そして、人生のうちの4年間と思えば決して長くはなく、このタイミングを逃せばもう選ばない道だろうと思い、進学へと踏み切りました。

合成生物学に大きな希望を見いだして。

植物はさまざまな化合物を生産し、それらの中には医薬品の原料として用いられるものが多数存在します。そこを着眼点に私は、「合成生物学」の研究に取り組み、そのような有用化合物をグルコースなどの入手が容易かつ安価な原料から合成できる微生物を作り出すことをめざしています。今後さらに研究が進み、より多様な有用化合物が効率的に生産できるようになると、SDGsの実現にも大きく貢献できると考えています。

客観的な評価を得ながら着実に成長。

在学中には論文の執筆や学会発表にも積極的に挑戦し、客観的な評価を得ながら着実に成長していきたいです。また将来的には、病気による制限や治療法のない現実に苦しむ子どもたちに希望を与える研究をしたいという想いもあります。そのためにも、博士課程修了後は、大学院で得た基礎研究能力や分子生物学の知見を生かして、治療法が確立されていない疾患に発症するメカニズムの解明や治療法の開発を進めていきたいです。

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研究者として、ひとつでも多くの新薬を開発していきたい。

薬品化学講座松﨑 大力さん
博士課程3年
※2021年11月掲載時
のコメントです

自らの手で医薬品を創り出すために。

医薬品の開発に携わるには、熱意はもちろんのこと、相応の知識や経験や思考力が求められます。また、開発の舞台では薬学部出身の研究者だけでなく、他学部の大学院を修了した研究者ともディスカッションをしなければなりません。将来、研究者として自ら医薬品を開発するためにも、薬に関する専門性をさらに高め、そしてまた、さまざまな分野の研究者たちと協働できる力を身につけたいと考え、博士課程に進みました。

これまでになかった革新的な発見を。

現在、薬品化学講座で窒素元素が連続した構造を持つヒドラゾンを用いて、含窒素ヘテロ環を構築する新規合成法の開発を行っています。ヒドラゾンに含まれる炭素元素は正電荷と負電荷を併せ持つという隠れた特性があります。私はその特性を活用して、ピラゾールやトリアゾールを合成する手法を開発しました。また今は、これまでにまったく知られていないスピロ環骨格の新規構築法の開発に取り組んでいます。

リード化合物の可能性に惹かれ。

医薬品の開発にはさまざまな過程がある中で、私は医薬品の品質であるリード化合物の合成こそが、新薬開発のカギになると考えています。そこでそのリード化合物についてより深く学びたいと考え、有機合成を専門とする薬品化学講座へと進みました。また、博士課程の先輩方が所属されていたことも、現研究室を選択した理由のひとつです。先輩方と過ごした日々は、研究者を志すにあたりとても良い刺激になりました。

研究室で過ごした濃密な時間。

大学院に進んでからは、先生方のご指導や研究室での勉強会などを通して、薬に関わる専門性を高められただけではなく、さまざまな人と議論を交わす能力も伸ばすことができたと感じています。私も来年から社会人になります。これからは、それら研究室での学びや経験、先生方や仲間たちと過ごした濃密な時間を十分に生かしながら、研究者としてひとつでも多くの新薬の開発に携わっていきたいと考えています。

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大学院での日々は、研究に夢中になれる刺激的な時間。

薬品化学講座小西 恵地さん
博士課程4年
※2021年11月掲載時
のコメントです

卒業研究で知った創薬と有機化学の魅力。

卒業研究を通して創薬と有機化学に興味を持つようになり、さらに深く学びたいと思い、大学への進学を検討するようになりました。そして、研究者の道に進むためには、博士課程レベルのより高い知識や経験が必用であるという結論に至り、進学を決断しました。また、ゼミでの研究がとても楽しかったことや、お世話になった素晴らしい先生方から引き続き教わりたいと思ったことも進学への後押しになりました。

大きな期待を胸に研究と向き合う日々。

「含窒素ヘテロ環化合物」を作るための反応の開発に焦点を当てた研究を行っています。この含窒素ヘテロ環化合物は、非常に多くの医薬品や機能性材料に含まれている有用な化学物群であることから、従来の方法よりも容易かつ安価に作れるようになることが望まれています。さらに、これまでにない含窒素ヘテロ環化合物を合成すれば、新たな医薬品の発見につながる可能性もあることから、日々、大きな期待を胸に研究に臨んでいます。

研究者の基礎を育んだ学部時代。

神戸薬科大学は、薬剤師国家試験の高い合格率からもわかるように授業の質が高く、薬剤師としての資質を伸ばすのに非常に優れた大学だと感じています。また、研究活動が盛んで、卒業研究などのレベルもとても高い水準にあり、薬剤師としての専門性を身につけながら、研究者としても成長できます。私もこのような充実した環境の中で学部時代を過ごし、研究者に求められる知識や教養、思考力の基礎を培うことができました。

独創的なアイデアで新たな発見を。

現在私が取り組んでいる研究には、夢が詰まっていると思っています。新しい「反応」を探すことは研究者を夢中にさせてくれます。そして、新たな反応が見つかれば、これまで不可能だったことが可能になる場合もあります。日々の研究は、決して簡単なものではありませんが、今後もしっかりと経験を積みながら、そして将来的には自分のアイデアで研究を行い、革新的な反応を見つけていきたいと考えています。

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