学生の活躍vol.0043「田原 奈央子さん」
6年(受賞時)
薬品化学研究室
田原 奈央子さん
第71回日本薬学会関西支部総会・大会 優秀ポスター発表賞
2021年10月9日付
受賞タイトル:N-アルコキシプロピオル酸アミドの金触媒によるオキシアリール化反応―イソオキサゾロンの新規合成法の開発―
- 薬品化学研究室
- 薬品化学研究室
第71回日本薬学会関西支部総会・大会 優秀ポスター発表賞
2021年10月9日付
受賞タイトル:N-アルコキシプロピオル酸アミドの金触媒によるオキシアリール化反応―イソオキサゾロンの新規合成法の開発―
Q1研究の概要、そのテーマに取り組んだ理由
イソオキサゾロンの合成は古くから天然物や医薬品に含まれる重要な骨格です。これまでの合成法では多くの工程を要していました。本研究では金触媒を用いたカップリング反応と溶媒の反応性を利用して、単純な構造のN-アルコキシプロピオル酸アミドから、イソオキサゾロンの構築と2つの官能基の導入を一挙に実現する手法を確立しました。
Q2研究途上の苦労や克服したことは?
反応条件を見出すのに苦労し、多くの時間を費やしました。効率的に行うために、実験工程や作業手順を考えながら取り組みました。その結果、最適な反応条件を確立し、研究を進めることができました。この研究を通して、実験を成功させることの大変さや、計画的に物事に取り組む重要性を改めて学びました。
Q3今後挑戦したいこと、発展させたいと思うこと
今回、私の研究を学会で発表する機会を二回頂きました。その発表の質疑応答対策として、先生とディスカッションを重ねることで理解が深まると同時に、自分の理解した事柄を相手に正確に伝える難しさを痛感しました。この経験を活かして、患者さん一人一人に向き合った分かりやすい説明ができる薬剤師を目指して勉強を続けていきます。