家族の罹患経験をきっかけに服薬指導の重要性を感じ、薬学の道を志した。
薬学の道に進みたいと思った理由は、小学3年生の冬に父親を急性心筋梗塞で亡くしたことがきっかけです。それまで、父親が薬を服用していることすら知りませんでした。私は成長するにつれて、血圧の薬などを処方されていたと知り、薬を適切に服用できていたのかと気になりました。服薬コンプライアンスやアドヒアランスは、患者さんに服薬指導する薬剤師によって大きくかわるのではないかと考え、しっかり服薬指導できる薬剤師になるために、薬学の道に進むことを決意しました。
神戸薬科大学のオープンキャンパスに参加した際、大学の雰囲気が良かったことや大学から見る景色がきれいだったことが印象的で、神戸薬科大学で大学生活を過ごしたいと感じました。特に、食堂や食堂下のピロティ―で勉強していたり、お互いに問題を出し合ったりしている意識の高い人を見かけたことで、神戸薬科大学なら自分も成長し、薬剤師になれるかもしれないと考えました。
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実習と研究で試行錯誤を重ねながら技術と考える力を身につけた。
OSCE(オスキー)試験対策実習で医薬品の無菌調整技術を練習したのですが、私は不器用で放課後に実習室で補修を受けました。私が技術を習得するまで練習させてもらえたことはとてもありがたかったです。
無菌調整技術は県立病院に配属された際もすぐに対応できたため、実物を触りながら練習することの大切さを感じました。研究室では有機化合物の合成を行っていました。カラムクロマトグラフィーでうまく分離したと思っていた物質がNMRで目的物ではないと分かったときは少し落胆しましたが、もう一度合成して少しでも目的物ができた時の達成感はとても覚えています。
研究室では何事もトライアンドエラーの繰り返しで、少しずつ前に進んでいくことが大切だと学びました。
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保健所業務に携わり幅広い分野から公衆衛生の向上に貢献。
現在、私が行なっている食品薬務衛生課の業務は多岐にわたります。主に、食品衛生、薬務衛生、環境衛生の3つに大別されます。
食品衛生は飲食店営業、食品製造業等の許認可及び監視・指導をする仕事。さらに、食中毒疑いが発生した場合、健康被害拡大防止のため、患者さんへの聞き取りや店舗指導などを実施します。
薬務衛生は薬局、医薬品売業、毒物劇物販売業等の許認可及び監視・指導をする仕事。さらに、麻薬取扱施設の監視・指導や麻薬廃棄立会、薬物乱用防止啓発活動、献血・骨髄バンク登録の推進も実施しています。
環境衛生は旅館・公衆浴場・理容美容所・クリーニング業等の許認可及び監視する仕事。さらに、レジオネラ菌による感染症が疑われた場合には、直近で利用した公衆浴場などについて、聞き取りをして、施設利用歴があれば、現地を調査します。
これらを基本の仕事としつつ、保健所職員として、コロナのような未知の感染症が流行した際や、鳥インフルエンザが発生した際、災害時といった緊急時対応も大切な仕事です。私は薬務用務・環境衛生用務を主に担当していますが、将来はすべての業務をこなしながら、緊急時対応に速やかに動くことができる人間になりたいです。保健所に勤務してから、薬剤師の知識だけでなく、さまざまな知識を求められる職場だと痛感しています。これからも自分の知識と経験を生かして、兵庫県の公衆衛生の向上に寄与していきたいです。