高校の生物の授業がきっかけで
医薬品の研究に興味を持つように。
将来の選択肢を広げるため薬学の道へ。
高校生の頃、生物の授業で学んだバイオテクノロジーに興味を引かれ、それらを活かした医薬品や食品開発の研究に携わってみたいと思うようになり、農学部や理学部をはじめとする生物系学部への進路を希望するようになりました。
そのような中、薬学部であれば資格も取れるし、研究の道へも進むことができて、進路も広がるのではないかと両親に勧められ、薬学部も受験することになりました。合格を頂いていた他の学部に行くか、最後まで悩みましたが資格を取ることで将来の選択肢が広がると考え、薬学の道に進むことになりました。
受験勉強では、特に難易度の高い化学に苦戦しましたが、まずは過去問を徹底的に分析。傾向を掴んだ上で「最後まで1点にこだわる」と心に決めて粘り強く取り組みました。
神戸薬科大学へは、地元から通うことができる点に加え、研究に力を入れて取り組んでいる点に魅力を感じたため、進学を決めました。
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学会で優秀賞を受賞。
実験や研究を通じて新たな気づきを得ることができた。
この度、「第75回日本薬学会関西支部総会・大会 優秀賞」を受賞しました。受賞タイトルは、「アルカロイド生産性微生物への輸送体導入と生産性検討の変化」です。
植物は様々な二次代謝産物を産生し、その中には医薬品原料として用いられている物もあります。近年、これらの代謝産物を大腸菌等の微生物を用いて生産させる合成生物学が発展してきましたが、1つの細胞内に全ての生合成経路を構築することは困難であるという課題があります。そこで、複数の微生物を組み合わせた共培養系が試みられてきました。更に、共培養系を効率化させていくためには輸送体による代謝物の効率的な輸送が必要とされています。しかし、輸送工学において代謝物や微生物に適した輸送体の情報は殆ど分かっていません。そこで、本研究では物質の取り込み及び排出を担う輸送体を、有用アルカロイドのスチロピンを生産するピキア酵母へ導入し輸送体発現及びスチロピン生産性の検討を試みました。
実験では、微生物培養から始まり、タンパク抽出、SDS-PAGE、ウェスタンブロットと多くの操作が必要とされました。微生物培養が上手くいかない等実験操作を失敗してしまうことや、操作が上手くできても結果の再現性を取ることに苦労しました。先生方や実験補助員の方と原因について考え、アドバイスを頂いたり、得られた結果について様々な視点より考察を行うことで、新たな気づきを得ることができました。
今後は、輸送体を導入したピキア酵母を用いて、前駆体であるレチクリンを添加し、スチロピンの生産量の比較検討を実施したいと考えています。
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製薬企業の分析職として
安全性と信頼性を支える仕事に携わりたい
卒業後は製薬企業に進み、薬の品質を守る「分析職」としての第一歩を踏み出します。 薬学部の進路は薬剤師だけと思われがちですが、実はその可能性は無限に広がっています。私自身、大学のキャリア支援課の方々に相談と自己分析を繰り返し、ようやく「この道で頑張りたい」という明確な答えを見つけることができました。
将来は、科学的なデータを用いて医薬品の安全性や信頼性を支えるプロフェッショナルを目指します。さらに分析技術を高めながら研究開発にも貢献し、人々の健康を支える医薬品作りに携わることが将来の目標です。