学生の活躍vol.0040「松﨑 大力さん」
博士課程3年(受賞時)
薬品化学講座
松﨑 大力さん
日本薬学会第141年会 学生優秀発表賞(ポスター発表の部)
2021年3月31日付
受賞タイトル:ヒドラゾンのイミノ炭素の求核性を利用したアルキル基を有する1,2,4-トリアゾール合成法の開発
- 大学院
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日本薬学会第141年会 学生優秀発表賞(ポスター発表の部)
2021年3月31日付
受賞タイトル:ヒドラゾンのイミノ炭素の求核性を利用したアルキル基を有する1,2,4-トリアゾール合成法の開発
Q1研究の概要、そのテーマに取り組んだ理由
様々な医薬品に含まれるトリアゾール骨格を合成できる新たな方法を開発するために研究を行いました。ヒドラゾンに含まれる炭素原子は正電荷と負電荷を併せもつという隠れた特性があります。本研究では、十分に活用されていなかった負電荷の特性を巧みに用いることで、これまでとは全く異なる方法でトリアゾール骨格を合成することに成功しました。
Q2研究途上の苦労や克服したことは?
当初は再現性の確保に苦労し、何が悪いのか全くわからない状況でした。そこで、先生方の助言や副生成物の構造を確認することによって、何が問題であるのか明らかにし、どうすれば改善できるかを一つ一つ考えながら研究を行いました。その結果、再現性が高い実用的な反応に仕上げることができました。
Q3今後挑戦したいこと、発展させたいと思うこと
窒素原子が連続した構造をもつヒドラゾンは合成素子としてまだまだ数多くの可能性を秘めていると考えられます。そのため、まだ見ぬ新たな特性を引き出し、有用化合物の合成法へ展開すること、また従来法では合成できないヘテロ環化合物を簡単な実験操作で効率的に合成できる革新的な方法を開発したいと考えています。