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薬学臨床教育センター

Educational Center for Clinical Pharmacy

施設の概要

6年制薬学教育の新たな拠点として、
実践力ある薬のスペシャリストの育成をめざし、
11号館内に設立されました。

国際性豊かな薬剤師の養成に適した環境の中、医療の担い手としての自覚と認識を深める目的として、11号館1階(フロア面積の約1/2)・5階・6階部分に「薬学臨床教育センター」が設立されました。1階には、5つの研究室と準備室、そしてゼミナール室があります。5階には注射剤の無菌的な混合調製を行う注射剤調製室、TDM(Therapeutic Drug Monitoring)を中心とする試験室、患者や医療関係者等へ情報提供するための医薬品情報室が整備されています。6階には最新の調剤機器を備える調剤室、患者中心の医療サービスの提供を想定した模擬薬局が設置されており、薬学共用試験OSCE(Objective Structured Clinical Examination)にも対応した実務実習事前教育が可能です。当センターでは学生一人ひとりが最大限に能力を伸ばすことができるレベルの高い教育環境のもとで、医療の質の向上に貢献できる薬のスペシャリストを育てます。
当センターでは、下記の臨床の場で、当センター配属ゼミ生を対象に臨床的な課題の臨床卒業研究を実施し、臨床での課題や問題の発見能力及び問題解決能力の養成に努めています。
これらの教育に加え、医薬品の適正使用を推進することを目的として、薬剤開封後投与されるまでの品質確保に関する研究、疾患や検査値と薬物体内動態との関連に関する研究などを進めています。

2013年度の臨床卒業研究施設
神戸大学医学部附属病院、IHI播磨病院、泉州救命救急センター、神戸市立医療センター中央市民病院、公立学校共済近畿中央病院、関西電力病院、日本赤十字社大阪赤十字病院、赤穂市民病院、ハートフルケアミヤケ薬局、株式会社J・みらいメディカル、クオール株式会社、株式会社オーパス サエラ薬局

注射剤調製室

高カロリー栄養輸液や注射用抗悪性腫瘍薬などの注射剤は、患者の血液内に直接投与する薬剤であることから無菌的な混合調製が要求されます。準備室には16名同時に手洗いができる流し台、注射剤調製室には学生用のクリーンベンチ18台、指導者用の大型クリーンベンチ、安全キャビネット各1台を備えています。恵まれた設備のもとで高度な無菌操作の手技をきめ細かく学習します。

試験室

医療チームの一員として、薬剤師が薬物の投与設計に参画することは、医薬品の適正使用を推進するための大切な役割です。試験室には、薬物の血中濃度を測定するTDXアナライザーや高速液体クロマトグラフを設置しています。模擬血清試料を用いて実際に血中薬物濃度を測定し、体内動態パラメータを算出し、適切な薬物治療を行うための適正な投与設計について学習します。

医薬品情報室

薬剤師は、薬剤の適正な使用のために必要な情報を提供しなければなりません。医薬品情報室には、患者をはじめ医療関係者等に対して情報提供するために必要な書籍や資料を備えています。また、各種データベースにアクセスできるコンピュータも設置しています。医薬品情報の学習に加え、学生や教職員の調査研究にも使用します。

調剤室

調剤室には、小型集塵機を取り付けた散剤台、水剤台、軟膏台、麻薬金庫内蔵シャッター付き錠剤台、シャッター付き外用剤台、鑑査台、小型散剤分包機、散剤自動分包機、散剤調剤鑑査システムなどを備えています。学生120名が様々な調剤実習を同時に進行できるように十分な広さと豊富な機器を備えています。各種疾患の代表的な処方に基づき、処方鑑査をはじめ薬剤師職務の基本である「調剤」の重要性と位置づけを学習します。

模擬薬局

実際の保険薬局をモデルにした設備構成になっています。受付カウンター、お薬お渡し口、プライバシーの保護に配慮したお薬相談コーナーと来局者応対コーナーなど、患者中心の医療サービスの提供を想定した設備になっています。一般用医薬品陳列戸棚やレセプト用コンピュータも設置し、服薬指導、患者応対、一般用医薬品の販売、さらに診療報酬の計算を学習します。


スタッフ紹介

M口 常男  教授
杉山 正敏  教授
沼田 千賀子 教授
田内 義彦  教授
韓 秀妃   教授
渡 雅克   教授
波多江 崇  准教授
辰見 明俊  講師
猪野 彩   講師
河内 正二  助教
竹下 治範  助教
横山 郁子  助手
藤本 真紀子 主査

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