大学の永続的発展のためには、学生へのよりよい教育の提供と教員の研究活動の活性化が必要不可欠です。研究活動の活性化のためには研究費の拡充、研究用機器および設備の充実、研究環境の整備(大学院進学率の向上、共同研究や国際交流の推進、ポスト・ドクターやリサーチ・アシスタントの採用増)が求められます。しかし、従前のような大学からの配分研究費に大きく依存するような研究体制では、今後発展的な研究活動は望めません。また、大学とりわけ薬系大学を取りまく社会環境の変化、すなわち、少子化問題、薬学部の新設および入学定員増、薬学教育の6年制、入学定員の遵守などにより、厳しい大学経営が余儀無くされてきています。従って、今後大学からの研究費および研究用機器整備充実費は現在以上に増額することは困難となってきます。科学研究費、私立大学等経常費補助金、その他の公的機関や民間企業等からの外部資金の獲得がこれまで以上に必要になってくると考えられます。そのためには、質の高い研究と研究成果の社会還元が強く求められます。
これまでは、主に教員個人あるいは研究室単位で研究が行われてきましたが、これからは研究室間または他研究機関との共同研究やプロジェクトへの参画により、外部からの研究費の獲得を図っていくことが必要となってきます。
過去5年間の研究論文、著書、総説、学会発表の推移は、下表の通りですが、年間100報近くの学術論文を公表しています。また学会発表も年200回と研究活動が活発に行われています。
2009年度 | 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | |
研究論文 | 88 | 77 | 73 | 65 | 81 |
著書 | 19 | 23 | 17 | 24 | 7 |
総説 | 14 | 7 | 19 | 15 | 9 |
学会発表 | 241 | 224 | 195 | 225 | 228 |
上記のように多数の研究論文を国内外の学術雑誌に公表しています。そしてその大部分は英文誌であり、各分野で高い評価を受けている論文が多く、数多くの教員が学会賞などを授賞しています。