地域医療多職種連携に積極的に関わる薬剤師養成プログラムについて

医療の高度化、患者の高齢化の進展とともに、我が国の医療環境は大きく変貌し、地域包括ケアシステムに基づく患者居宅を中心とした、住み慣れた地域における医療提供の重要性がますます高まっています。薬剤師も他職種と連携・協働し、地域医療を担う医療チームの一員として専門性を発揮することが強く求められています。
そこで、神戸薬科大学エクステンションセンターでは生涯研修支援事業の一環として、専門知識や技術に加えて地域医療における多職種連携に積極的に関わる能力をそなえた薬剤師を養成するためのプログラムを2012年度から実施しています。
なお、幅広く多くの薬剤師の方に受講していただく事を目的として、以前の『「在宅医療」を支援する指導薬剤師養成プログラム』から『地域医療多職種連携に積極的に関わる薬剤師養成プログラム』に名称を変更しました(2025年度から)。

養成プログラム概要

※通常の勤務を休んで受講していただく研修もあるため、勤務先の許可を必ず得て受講してください。

1.生涯研修スキルアッププログラム

  • エクステンションセンターが実施している研修会の内、指定した講座の受講を義務付けます。

2.臨床能力育成プログラム

  • ①他職種理解のための研修
    在宅医療や地域包括ケアシステムに関与する薬剤師以外の職種に対する理解を深めるための研修動画の視聴。

  • ②医療・介護・福祉現場での研修
    神戸市垂水区を中心とした介護老人保健施設、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター等での2日間の研修(実施日は、受講者と受入施設の希望日程を確認の上決定)。
    後日訪問同行レポート(様式有)を提出。

3.修了レポートの提出(訪問同行レポートとは別)

  • 在宅における問題点、実際の症例、薬剤師としてどのように関わるべきか等、課題を自由に設定し、A4用紙1枚以上のレポートとして提出してください。

4.報告会での発表

  • 1名につき10分(発表5分、質問時間5分)のパワーポイントによるプレゼンテーションを行います。

5.報告書の作成

  • 報告会発表用スライド原稿、訪問同行レポート、修了レポートの3点を合わせて、本学が報告書(冊子体)を作成し、報告会で配布します。

6.修了証書の交付

  • 上記1~5のプログラムを修了した受講者には修了証書を交付します。