第63回 日本生化学会 近畿支部例会

The Japanese Biochemical Society, Kinki Branch

例会長:北川 裕之教授(神戸薬科大学)

開催日:平成28年(2016年)5月21日(土曜日)
9:10〜18:20

開催場所:神戸薬科大学(兵庫県神戸市東灘区)

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>>日本生化学会 近畿支部


第 63回 日本生化学会 近畿支部例会 開催報告
 
 五月晴れの汗ばむほどの陽気の中、本年度の近畿支部例会は六甲山の麓にある神戸薬科大学で開催されました。最寄り駅から大学までは公共交通機関がありません ので、山を登ってこなければなりません。受付でお会いした多くの先生は軽く汗をかかれていて、「薬大は初めて来ましたが、こんなところにあるんですね(ふぅ、 疲れた)」「道に迷って、なかなか辿り着けなかったです」とおっしゃる先生方もいらっしゃいました。学会前にちょっとした運動をしていただくことになり申し訳 ありま せんでした。さて、学会ですが、皆様のおかげをもちまして、317 名の参加者(うち、21 名は高校関係者)をお迎えし、特別講演 5 題、一般演題 90 題、高校生ポスター発表 6 題の発表が行われ、盛会のうちに終了することができました。近畿支部例会にご参加いただいた皆様には本例会を楽しんでいただけましたでしょうか。少しでも参加 して良かったと思っていただければ、これに勝る喜びはございません。
 特別講演は「応用を指向した生化学研究」をテーマとし、40 代の若手の先生と大御所の先生からお話をうかがえるよう構成しました。若手研究者が自分のキャリアを考える際、夢をもって自分の将来を想像し目標設定ができるようにーとい う思いがあったのですが、いかがでしたか。講演では、論文になったばかり、あるいは未発表の最新データを織り交ぜてのハイレベルな内容をご紹介いただきました が、専門性の高い高度な内容にもかかわらず、非常にわかりやすくお話いただきました。一般講演では、学部・大学院生の発表が全体の7割を占めており、研究者の 卵たちに口頭発表の機会を提供するという支部例会の役割を果たすことができました。学生による発表が多かったものの、ついつい本気で質問してしまうほど、その 研究レベル は高かったようです。プロの研究者の「なんでだろう?知りたい!」という知的好奇心を刺激した結果、容赦ない質問を受け、頭が真っ白になってしまった学生さん の姿も見受けられ ましたが、きっと良い経験になったと思います。この学会がデビューだった学生さんもたくさんいたと思いますが、最初に経験した高揚感や悔しさなどを忘れず、今後の研究活動 に活かして欲しいと思います。ポスター会場はたくさんの人で賑わい、その熱気がすごくて、空調温度の調整を何度も行わないといけないほどでした。昨年度から 始まった高校生のポスター発表も大盛況で、ポスターの前に何重もの人の層ができていました。生徒さんにとっても大変好評で、「研究者の先生から、”こんな実験 もしてみたら?” ”この結果は〇〇のようにも解釈できるよ”といったアドバイスをもらえて、とても為になったし、何しろ学会がとても楽しかった。後輩にも発表の機会があれば勧めたい」とい う感想をもってもらえたよ うですので、若い層をエンカレッジできたのではないかと思います。討論を行っていただきました先生方に厚く御礼申し上げます。
 近畿支部例会では、若手研究者の参加を促進するため参加費を無料にしています。そのため、例会運営の一部は企業の協賛金で賄われています。昨今の企業を 取り巻く景気の状況は大変厳しいものでありますが、そんな中でも、近畿支部例会の趣旨をご理解いただきご支援を賜りました企業様に深謝いたします。最後になり ましたが、本例会の企画・運営にご協力いただきました例会実行委員、評議員メンバー、幹事会メンバー、一般講演座長、講演者の皆様、ご参 加いただきました皆様、会場設営などにご協力いただいた神戸薬科大学の関係部署の方々、当日、さまざまな雑事に臨機 応変にご対応いただきました学会会場のスタッフの方々に厚く御礼申し上げます。
2016 年 5 月
第63回日本生化学会近畿支部例会
例会長 北川 裕之

桔梗お知らせ

5月23日 (月) 「受賞・アルバム」のページを追加しました。アルバムは準備中です。今しばらくお待ちください。

5月21日 (土) お天気にも恵まれ、盛況のうちに例会を終えることができました。参加して例会を盛り上げてくださった皆様 やご支援いただきました企業様に深謝いたします。予想以上に当日参加者が多く、備品などが足りずにご迷惑をお掛けしたかもしれません が、大きなトラブルもなく例会が無事終了いたしました。実行委員の先生方をはじめ、例会運営に携わっていただ いた教職員、学生、研究員の皆様のおかげです。この場をかりて心よりお礼申し上げます。

5月20日 (金) 例会開催まで1日を切りました。少ない人数で運営しておりますので、不備もあるかと思いますが、できるだ けスムーズに学会が進行するよう微力を尽くしますので、どうぞよろしくお願いいたします。 

5月18日 (水) 検索エンジンのキーワード検索で「第63回日本生化学会近畿支部例会」を呼び出すのでなく、ホームページ の URL を直接入力してアクセスしてください。

https://www.kobepharma-u.ac.jp/biochem/jbsk2016/index.html

5月18日 (水) 最寄り駅から神戸薬科大学までの案内(タ クシー乗り場と曲がり角の写真が入った大学までのアクセスマップ)を掲載しました。「交通案内・会場案内」のページをご 覧ください。

5月18日 (水)  大変遅くなりましたが、発表要旨を掲載いたしまし た。

「発表者の方へ」のページの最下部「発表者・座長の先生方へお知らせ」をご 覧ください。なお、ホームページで公開する PDF 版が最終版でないことをご了承ください。

5月18日 (水)  発表者および座長の先生へのご案内

受付(6号館前ピロティー)8:30〜17:00

試 写の受付開始は 9:30 からです。

受付(6号館前ピロティー)を済ませた後、

発表 20 分前まで各 試写室へお越しください。

A 会場試写室 4号館3階K431

B 会場試写室 4号館4階K441

C 会場試写室 4号館5階K451

D 会場試写室 4号館3階K431

座 長受付開始は 9:30 からです。

受付(6号館前ピロティー)を済ませた後、

セッ ション開始の10 分前までに各会 場で座長受付を

お願いいたし ます。

5月13日 (金)  当 日のお昼に関するお知らせ

学 部・大学院生の発表者の方には軽食(パン数種類と飲み物)を

用 意しています。

11:45-12:00 にポスター会場(6号館2階)入り口付近に

お越しください。

【ご利用いただける大学施設】

4 月 営業時間 生協購買(6号館1階)10:30〜14:00

4 月 23日(土食  堂(6号館3階)11:30〜13:30

4 月 交 通案内・会場案内のページの「昼食について」を更 新しました。

5月12日 (木)  フロア案内に、例会本部と評議員会開催場所を書き加えま

4 月 23日(土)  し た。

4 月 23日(土)  演題番号 A15 と A16 の発表順を入れ換えました。

5 月10日 (火) ポスターボードのサイズを変更しました。  

変更前:幅 900 mm × 高さ 2100 mm (A0サイズ [841 x 1189 mm] が4 月 23収まるサイズ)

変更後:幅 900 mm × 高さ 1800 mm (A0サイズ [841 x 1189 mm] が4 月 23収まるサイズ) 

5月 7日(土)  事前参加登録の受付を終了しました。

4 月 23日(土) た くさんのお申し込み、誠にありがとうございました。

4 月 23日(土) な お、当日参加も歓迎いたします。

4 月 23日(土)「発 表者の方へ」のページの最下部に「発表者・座長の先4 月4 月 23日(土) 生 方へ のお知らせ」として以下の情報を掲載しました。

  1. 1. 早 見表(演題番号・発表時間・発表者)
  2. 2. 進行表・座 長一覧
  3. 3. プログラム
  4. 4. フロ ア案内

4月 23日(土) 発表申込の受付を終了しました。

4 月 23日(土) た くさんのお申し込み、誠にありがとうございました。

4 月 21日(水) 特別講 演3の 山下潤先生の講演要旨を掲載しました。

4月 19日(火) 特別講演5の鍋島陽一先生の講演要旨を掲載しました。

4月 16日(土) 特別講演2の門松健治先生の講演要旨を掲載しました。

4 月 16日(土) 支部奨励賞受賞記念講演の森戸大介先生の講演要旨を掲載          しました。

4月 15日(金) 発表申込の締切を一週間延長 しました。

        延長後の締切: 4月23日(土)正午        

4月 14日(木) 支部奨励賞受賞記念講演の茶谷絵理先生の講演要旨を掲載          しました。

4月 8日(金) 特別講演4の山下俊英先生の 講演要旨を掲載しました。

4月 4日(月) 特別講演1の遠藤玉夫先生の 講演要旨を掲載しました。

3月31日(木) 参加申込についての注意事項 を付け加えました。

  • 事務局より参加申込を受け取った旨のメールを返信いたしますので、数 日以内に確認メールが届かない場合はご連絡下さい。
  • 携 帯から申し込まれた方は、事務局からのメールを受 信する設定にして下さい。

3月18日(金) 第63回生化学会近畿支部例 会HPを開設いたしました。

ホームページの内容は随時、更新 されています。また、会場等の都合で、ホームページや要旨集の内容が変更されている場合がありますので、例会当日は受付や会場に掲示 されている最新のお知らせをご覧ください。

 

桔梗開催概要

開催日: 平成28年(2016年) 5月 21日(土)
開催場所: 神戸薬科大学(兵庫県神戸市東灘区)
例会長: 北川 裕之教授(神戸薬科大学)
プログラム:  
特別講演1 遠藤 玉夫 先生 講 演要旨
(東京都健康長寿医療センター研究所・副所長)
「糖鎖合成機構とその破綻による先天性筋ジストロフィー」
特別講演2 門松 健治 先生 講 演要旨
(名古屋大学大学院医学系研究科 分子生物学・教授)
「硫酸化糖鎖によるオートファジーと軸索再生の制御」
特別講演3 山下 潤 先生 講 演要旨
(京都大学iPS細胞研究所 増殖分化機構研究部門・教授)
「多能性幹細胞の心血管分化機構と再生医療応用」
特別講演4 山下 俊英 先生 講 演要旨
(大阪大学大学院医学系研究科 分子神経科学・教授)
「中枢神経回路の障害と修復を制御する生体システム」
特別講演5 鍋島 陽一 先生 講 演要旨
(先端医療センター研究所・所長)
「Klothoによって紡がれた生命の糸を解きほぐす」
平成28年度日本生化学会近畿支部奨励賞 受賞記念講演
  茶谷 絵理 氏 講 演要旨
(神戸大学 大学院理学研究科・准教授)
「線維前駆中間体の観察によるアミロイド線維の伝播およびその発現機構の解明 」
  森戸 大介 氏 講 演要旨
(京都産業大学 総合生命科学部・主任研究員)
「モヤモヤ病の鍵因子ミステリンの同定と解析 」
一般講演(口頭)
一般講演(ポスター発表)およびポスター前自由討論
高校生ポスター発表およびポスター前自由討論
主催: 日本生化学会近畿支部
共催: 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「疾患糖鎖生物学に基づく革新的治療薬の開発」
参加費: 無料
懇親会参加費: 4,000 円(学生は無料です)

 

演題募集

発表申込・演題要旨の受付

受付期間:3月18日(金)~ 4 月16日(土)4 月23日(土)正午

 

発 表申込の受付は終了いたしました。

た くさんのお申し込み、誠にありがとうございました。

 

参加受付

 

事前参加登録期間:3月18日(金)~ 5月7日(土)


事 前参加登録の受付は終了いたしました。

た くさんのお申し込み、誠にありがとうございました。

当 日参加も歓迎いたします。

 

ご案内

皆様ご健勝のこととお慶び申し上げます。

このたび、2016年5月21日(土)に神戸薬科大学において、第63回日本生化学会近畿支部例会を開催させていただくことになり ました。伝統ある当例会の例会長を拝命し身に余る光栄と存じます。「近畿 支部例会」は日本生化学会近畿支部が主催する Annual meeting であり、医学・薬学・理学・農学・生命科学など、さまざまなバックグラウンドをもった研究者が一つのプラットフォームに集まり、それぞれの視点から研究・教育成果を発信 し、研究者間で活発なディスカッションが行なわれます。また、全国レベルの学会とは異なり、学部生・大学院生・ポストドクトラルフェ ローなど若手研究者に発表の機会を提供し、若い研究者同士が活発に議論や情報交換ができるよう環境整備に努めています。

本例会のテーマとして、「応用を指向した生化学研究」を掲げました。これからの基礎研究は他の領域同様、応用を見据えていかなけれ ば社会から必要とされないでしょう。このような思いをテーマにこめて、今回の例会の開催に臨みました。本年の例会では、日本の生命科 学研究を牽引する5名の著名な先生の特別講演を予定しています(左のプログラムをご参照下さい)。

それぞれの分野におけるエキスパートの先生に、例会のテーマに沿った最新の話題をご講演いただく予定です。なお、特別講演1と2は、私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 「疾患糖鎖生物学に基づく革新的治療薬の開発」との共催企画になっており、平成24年度文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事 業に採択された神戸薬科大学の事業成果報告会も行なわれます。

2015 年度から、近畿支部の若手研究者の活動を盛り上げるために「日本生化学会近畿支部奨励賞」が創設されました。平成28年度の受賞記念講演は左記のプログラムをご参照下さ い。なお、「日本生化学会近畿支部奨励賞」に応募するための要件の一つとして、近畿支部例会での発表経験が必要となりますので、次年 度以降に受賞を狙う若手研究者は是非ご発表下さい。

日本生化学会近畿支部は、将来の日本を担う若手研究者・学生の育成に努めておりますため、今年も参加費や登録料を無料にすること で、学生と若手研究者の参加および発表を促し、若手の研究活動の促進・レベルアップ、若手研究者間の交流の促進を図っております。ま た、昨年度からはじまった「高校生ポスター発表」が今年も実施されます。学生(学部生、大学院生)が筆頭著者として発表する場合およ び高校生が発表する場合の特典として、昼食の弁当が無料で配布されます。

本例会にて、基礎研究の面白さ、奥深さ、そして応用を視野に入れて思考することの重要性などを再認識して頂くとともに、これからを 担う若い研究者達へのご指導をいただければ幸いに存じます。また、ポスターセッション、情報交換会などの場は、最新情報の入手や研究 の連携を模索する場として御活用頂ければ幸いです。

若葉の緑も日増しに色まさる季節、海と山に囲まれた美しい街神戸を是非ご堪能ください。若手を引き連れての御参集を期待いたしてお ります。どうぞ皆様ふるってご参加、ご発表くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

第63回日本生化学会近畿支部例会
例会長:北川 裕之(神戸薬科大学)


協賛企業

協賛 企業(五十音順・敬称略)

学校法人 医学アカデミー









広 瀬化学薬品株式会社