化学が好きだった。
共通の目標を持つ仲間と
一緒に過ごしたい。
最初は、母の提案もあって薬学に興味を持ちました。進路を考えていたとき、薬学の他にも学びたい学問が多く、一つに絞ることに悩みすぎて苦労した記憶があります。化学が好きで、薬の構造式を見てどのような効能があるのか分かるようになりたかったこと、複数大学のオープンキャンパスに行ったなかでも神戸薬科大学の先輩が相談コーナーなどで親身に相談に乗ってくださったこと、食堂からの景色が素晴らしくて、ごはんも美味しかったことから、最終的に、薬学、神戸薬科大学を志望することを決めました。
単科大学なので、国家試験合格という共通の目標を持つ仲間と一緒に切磋琢磨しながら勉学に励むことができることも魅力だと思います。
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夢だった海外薬学研修
コロナの影響を受けた卒業研究
高校生のころから神戸薬科大学に入ったら、海外薬学研修(ボストン研修プログラム)に参加したいと思っていたので、学内選考を通過したときは本当に嬉しかったです。現地で活躍する日本人のお話を聞いたり、病院見学をしたり、ドラッグストアで実際に薬を購入したり、現地大学を訪問し実習に参加することができ、日米の違いなども肌で感じることができました。英語でプレゼンテーションを行い、笑いなどのリアクションがとれたことも良い経験です。この研修に参加できたことは本当に貴重な経験になりました。海外にもともと興味があったこともあり、視野がさらに広がり、グローバルに働きたいと思うきっかけになりました。
卒業研究は薬品化学研究室で行いました。研究内容は、化学構造上合成が難しい4員環(β-ラクタム)の新規合成法の検討です。いかに工程数を抑え効率的に高収率で合成するか日々実験していました。しかし、卒業研究が終盤に差し掛かったころに新型コロナウィルス感染症の影響があり、当初計画していた収率をさらに上げる最後のところまで研究をすることができなかったのですが、なんとか合成には成功し、良い結果を得ることができました。また、引き継いだ後輩が学会で発表できるほどの成果があったと聞き、研究が繋がっていることも嬉しかったです。研究は、どんな当量で試薬を反応させたらいいのか、温度条件や空気条件はどうしたら最適かなど、失敗を重ねてそこから考察する、試行錯誤の繰り返しです。だからこそ実験が成功したときの喜びはひとしおでした。
5年次は研究と病院・薬局実習、6年次は卒論、卒試、国試と多忙な中での就活となるため、早めから準備はしていましたが、コロナ禍の就職活動になり、想像していたものとは違っていて苦労したのを覚えています。学生支援課からはエントリーシートの添削や面接練習、進路について親身に相談に乗っていただきました。
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希少疾病・難病領域で
広報・IRを担う。
自分の成長が患者さんを救う。
現在働いているJCRファーマは、希少疾病・難病領域に強みを持つ製薬会社です。そこで私は入社以来、会社のことを一般の方に広く知らせるPR業務と、投資家・アナリストに知らせるIR業務に携わっていて、プレスリリースの作成、SNSの立ち上げから運用、記者への対応、社内報の制作、イベントの運営や司会などを行っています。
昔から新しいことにチャレンジすることや、人に何かを伝えること、人と関わることが好きで、薬剤師という仕事にこだわらず視野を広げて就職活動をしていました。その中で広報の求人を知り、大変興味を持ちました。製薬会社の広報という仕事を調べる中で、薬学で学んだ知識を生かしながら仕事ができる点、会社の事業そのものが社会に大きく貢献していると感じた点、グローバルに活躍することができる点から迷わずその道に進むことを決めました。
実際に業務を通じて、希少疾病や難病が1人でも多くの方に認知されることで、支援活動への理解や支援者の増加につながり、患者の皆さんやそのご家族が暮らしやすい社会づくりに少しでも貢献できていることにこの仕事の魅力を感じます。
広報・IRは非常に幅広い知識やスキル(コミュニケーション力、企画・実行力、リスク管理力、IRに関する知識、業界知識、英語力など)が必要だと感じているため、直近の目標は、一つでも多くのことを経験し他のことにも生かせる応用力を一層身に付けることだと思っています。広報担当者として会社の知名度向上に貢献したいです。