反応経路や反応の利点への理解が深まり、広く展開させることができた。
一般に溶媒として用いられるクロロホルムが光分解によってホスゲンを発生させることに着目し、ラジカル反応を用いてクロロホルムをカルボニル炭素源および塩素源として用いる反応の開発を目指しました。その結果、多くの医薬品に含まれるラクタム環やアミド結合を容易に構築する手法の開発に成功しました。
反応経路の考察に特に苦労しましたが、先生方から貴重なご助言を頂き、コントロール実験や学会でのディスカッションを重ねることで克服しました。その結果、反応経路や反応の利点への理解が深まり、広く展開させることができました。研究室の先生方、先輩、後輩に感謝いたします。
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これまでに見出した反応の特徴を受け継いだ、新たな反応の開発にも挑戦したいです。
これまで私は、新規反応の開発を目的として研究を行ってきました。今後は、これまでに見出した反応を生物活性物質や医薬品の合成に展開させたいと考えています。また、これまでに見出した反応の特徴を受け継いだ、新たな反応の開発にも挑戦したいです。
※西田さんは、このコメント以降も以下のとおり受賞されています。
2016年11月7日付
第42回反応と合成の進歩シンポジウム 優秀発表賞(ポスター)
受賞タイトル:「クロロホルムをカルボニル炭素源とするアミノカルボニル化反応の開発」