自分の領域のみにとらわれず、
広い視野で他領域にも目を向けることの
重要性を学んだ。
RNAスプライシングの異常は種々の疾患に関わることが知られており、多くの患者がその研究開発の発展を待望しています。そこで複雑なスプライシング反応に関わる因子を同定することができれば、治療標的の発見、疾患治療の実現へ繋がると考え、実験系の確立と有用性評価を研究テーマに掲げ、取り組んできました。
これまでに基本的な実験手法のみでは証明が困難な事象であっても、他領域の技術も組み合わせることで明らかにできる例がありました。研究を通して、自分の領域のみにとらわれるのではなく、広い視野で他領域にも目を向けることがいかに重要であるかを学ぶことができました。
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患者の疾患治療により貢献できる研究を進めていきたい。
研究の背景には治療を待ち望んでいる患者が多くいて、研究者として自分には何ができるのか。この考えを常に念頭に置いて、これまで学んだ技術や知識を発展させることで患者の疾患治療により貢献できる研究を進めていきたいと考えています。
※寳田さんは、このコメント以降も以下のとおり受賞されています。
2016年8月24日付
2016 Journal for Mass Spectrometry Award:21st International Mass Spectrometry Conference
受賞タイトル:「New strategy for analysis of the splicing regulatory factors using high-resolution mass spectrometry」