医療従事者の献身的な姿を見て
人の役に立つ仕事がしたいと思った
私が薬学を志したのは、高校生の時に入院したことがきっかけです。医療従事者の献身的な姿を見て、私も人の役に立つ仕事がしたいと強く思いました。もともと数学と化学が好きだったこと、そして大学で学んだことが直接仕事に活かせる薬剤師という職業に魅力を感じ、薬学を学べる大学を受験しようと考えました。
神戸薬科大学を受験しようと思ったのは、長い歴史の中で、多くの優れた薬剤師や研究者を社会に送り出してきた信頼感と、国家試験合格率の高さが大きな理由です。
また、実家から通いやすかったことも理由の一つです。当時は薬学部自体が少なく、関西で選択肢は限られていました。
受験勉強中は、大学で実験したり、白衣を着て活躍する自分の姿を想像してモチベーションを維持していました。特に化学は、同じ問題集を繰り返し解くことで着実に力をつけました。
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週に一度の研究進捗報告会で、
論理的にプレゼンテーションする技術が
身についた
大学で印象的だったのは、有機化学や無機化学が受験勉強より遥かに専門的で奥深かったことです。また、薬学英語では医療現場で役立つ内容も学びました。国家試験対策に偏らず、幅広く薬学を深められる授業も重要だったと感じています。
研究室での生活は、現在のスキルや考え方にも活きています。特に週に一度の研究進捗報告会では、情報をコンパクトにまとめ、論理的にプレゼンテーションする技術が身につきました。当時は厳しく感じることもありましたが、今では良い経験だったと思えます。先生方の熱心な指導も、今の自分に繋がっていると感じています。
神戸薬科大学での学びは、薬剤師としてだけでなく、研究者としても必要な知識やスキルを身につけることができました。研究室での経験は、私にとって大きな財産となっています。
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患者さんのために、
そして医療の発展のために、
これからも薬剤師として貢献していきたい
現在は、神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部で中間管理職として働いています。循環器病棟と集中治療室の専任薬剤師として、患者さんへの服薬指導、医師や看護師をはじめとする多職種とのカンファレンスへの参加、薬物治療の提案など、薬物療法の適正化に日々取り組んでいます。
大学3年生の頃から、病院で働く臨床薬剤師に魅力を感じており、注射薬を扱えること、さまざまな職種と連携できることなど、病院薬剤師ならではのやりがいに惹かれました。
実際に働いてみると、医師に処方提案をして患者さんの治療に貢献できること、他の医療職種からの専門的な質問に答え、役に立てたと実感できることに大きなやりがいを感じています。特に、薬剤師の視点から医師に助言し、より良い医療を提供できた時は、この仕事を選んで良かったと心から思います。
患者さんのために、そして医療の発展のために、これからも薬剤師として貢献していきたいです。