秋も深まり肌寒くなってきた頃の植物園では、様々な果実が色付きはじめます。その中でもひと際目立つのが、春に白い花を咲かせ暑い夏を乗り切ったウンシュウミカンです。

 成熟した果皮を生薬名でチンピ（陳皮）といい健胃・去痰などに効果があり多くの漢方薬に使われています。チンピは長く保存されたものほど良品とされていますが、漢方としては通常１年以上を経て橙色が濃くなったものを使用します。