RESEARCH

 

新規機能を有するレチノイドの合成

社長

レチノイドは、必須栄養素の一つであるビタミンA(レチノール)を含む化合物群です。当研究室では、レチノイド誘導体を用いた生物有機化学的研究を展開しています。例えば、レチナールは視覚を司るタンパク質・ロドプシン、およびオプトジェネティクス(光遺伝学)に利用されるチャネルロドプシンの発色団として知られており、視覚や脳機能の解明に寄与できるようなレチナール誘導体を設計・合成および生物活性評価をしています。また、レチノイン酸は核内受容体RAR(レチノイン酸受容体)およびRXR(レチノイドX受容体)のリガンド分子であり、特にRXRは生活習慣病と密接に関わっていることから、強力なRXRアゴニストとなり得るレチノイン酸誘導体の開発にも取り組んでいます。


カロテノイドの全合成

社長

β–カロテンに代表されるカロテノイドは、従来から安全な天然色素として利用されていますが、近年は抗酸化作用や抗腫瘍作用などの生理作用や光合成系における集光アンテナとして機能が注目されています。天然カロテノイドの構造は多様であり700種以上の存在が知られていますが、微量成分であるためその機能が調べられていないものや、立体構造が明確でないものも多くあります。当研究室では、エポキシドの開環方向を制御したカロテノイドのバイオミメティックな全合成研究、立体構造解明や生理活性評価を目的としたカロテノイドの合成研究を展開しています。


アルキンの環化反応による複素環合成

社長

複素環は医薬品や生物活性天然物によくみられる骨格であることから、多様性に富む複素環構築法を開発することは創薬シード化合物を供給する意味で重要な意義があります。当研究室では、環境に優しいヨウ素試薬を用いたアルキン類の環化反応を基盤として、芳香族複素環(ベンゾフラン、イソキサゾール、ピラゾールなど)、アミノ酸由来複素環(プロリン誘導体)などの新しい合成法の開発に取り組んでいます。