講演内容の説明:

 A'Campo は1998年頃に、円盤内の実平面曲線からファイバー結び目を構成する方法を考え、実平面曲線を divide と名付けました。発想の基点は複素特異点のMilnor 束であり、divide のファイバー束はその一般化になっています。その後の研究では、divide の特徴付けや、divide のクラスの結び目理論や3次元多様体論への一般化が行われてきました。本講演では、divide の特徴、一般化、周辺分野との繋がりについてお話しする予定です。