神戸薬科大学の「海外薬学研修」情報のコーナーです。
アメリカ、ボストン、現地からのレポートをお届けします。

研修9日目~ MGH museumと地域薬局訪問 ~

キャンパスレポーター 2016年3月11日 13:34

310日木曜日 天気:雨         今日の担当はまゆ&いずぴんです。

あいにくの雨ですが、今日は訪問最終日ということで、みんな張り切って出発!

午前中にMGH museumEther Domeを見学し、

午後はWest Roxbury Pharmacyを訪問しました。

 MGHは非常に歴史のある病院で、John Collins WarenJames Jackson

より設立されました。1846年に初めてEther が麻酔薬として使われてたときの

吸入器やマスクなどが展示されており、当時から現在にかけての麻酔技術の歴史を

辿れるような資料がたくさんありました。

また私たちが一番興奮したのは、卓上の大きなディスプレイに映された

人体投影モデルです。これはヒトの血管、神経、リンパ、骨、筋肉、臓器など

内部の構造が細かく再現されており、人体を輪切りにして内部を見ることも可能です。

私たちの学校にもこのような装置があれば楽しく勉強できるのになあと思いましたが、

なかなかいいお値段するそうです。(笑)

scaner.jpg

 Ether Domeは先ほどの博物館で説明があったように、Ether が麻酔薬として初めて

手術に使用された場所です。MGH本館の最上階にあり、Domeまでは普通に病院内を通り、

院内のエレベーターに乗って向かいました(笑)。

Dome内部は手術が行われていた場所を囲うように座席が設置されており、

座席から手術の様子が見やすいような設計になっていました。

当時はこの絵のように行われていたようですが、今から考えたらびっくりですよね!

Ether dome.jpg

ether dome  2.jpg

 

West Roxbury Pharmacyは個人経営の薬局で、老人ホームやグループホームなどに

薬を配達するという独自の戦略によって経営されています。

こちらの薬局には薬剤師のほかに公認テクニシャンと認定テクニシャンがいらっしゃいます。

認定テクニシャンの方がレベルは高く、医師に電話で疑義照会もできます。

認定テクニシャンになるためには国家試験を受ける必要があるそうです!

また、見学中で特に印象に残ったのが、薬のパッケージングです。

Book型のものは右ページには日本でいう一包化のように一回分の錠剤をまとめることができ、

左ページには処方内容の説明書を貼り付けることができます。かさばらないし、

きれいで分かりやすいということで、老人ホームなどに配達する薬はこのように

パッケージングするのが今は主流だそうです。

Pharmacy.jpg

pharmacy 2.jpg

 

薬局訪問ではみんな活発に質問することができ、訪問最終日に相応しい一日となりました。

ボストンに滞在するのも残りわずかになってきましたが、最後まで気を引き締めて

みんな元気に日本に帰りたいと思います☆