少人数制でコミュニケーション能力を高める

実習やスモールグループディスカッション(SGD)形式の少人数制の授業によって、科学的思考力や課題発見能力、問題解決能力、コミュニケーション力を身に付けて、医療の実践の場で生かせるヒューマニズムのスキルを磨きます。

責任ある行動力を育む少人数制の実施
教員や友人との関係を通して培うヒューマニズム教育

「チーム医療」を実践する現場では、さまざまな医療従事者がチームメンバーと協働して、患者さん一人ひとりの治療プランを判断、決定していきます。それぞれの職種がお互いを理解し、専門性を発揮するためには、常にコミュニケーションを取り合い、協調して行動することが重要です。
本学では、クラス担任制の導入のほか、ゼミ、実習、研究など、少人数で取組み、主体的に学ぶアクティブラーニングの機会を多く採用しています。教員や友人との関係を通して豊かな心を培い、「チーム医療」の一員として、また社会人に必要なコミュニケーション力を磨くことが目的のひとつです。またこれは、本学が力を注いでいるヒューマニズム教育の一端でもあります。

[ヒューマニズム教育]
生命に関わる職業人となることを自覚しそれにふさわしい行動・態度をとることができるようになるために人との共感的態度を身につけ、信頼関係を醸成しさらに生涯にわたってそれらを向上させる習慣を身につける。

ロジカル思考演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ

1・2年次生、2・3年次生が同じクラスで課題に取り組む学年横断型の演習です。少人数でのグループディスカッションなどを通して、論理的思考力やコミュニケーション力を習得することが目的です。
経験豊かな学内教員に加えて、様々な分野で活躍されている学外講師が担当します。
薬学だけでなく、人文や人間力の向上を図る分野など20名程度の教員が開設する多彩なテーマの中から、学生自らが選択して受講します。
縦のつながりを意識することで、新たな人間関係構築力が育まれることを期待しています。

医療コミュニケーション演習

医療人として、患者とその家族に対するサポーティブな関わり方を修得し、チーム医療における他の医療者との協働関係や患者及び患者の家族との信頼関係を構築するためのコミュニケーション力を養成します。
小児患者や保護者、精神疾患者、在宅療養患者、末期がん患者などと薬剤師のやり取りをロールプレイし、その対応についてグループディスカッションを行い、どのような対応が患者の不安を軽減し服薬アドヒアランス向上に寄与するかを体験的に導き出す演習科目です。

海外薬学研修

海外研修を通じて視野を広げ、グローバル化に対応した国際感覚を養うことを目指します。海外の薬学事情を学ぶことにより、日本の制度と比較し、自分の国の現状を深く理解することを目的としています。
コロナ禍まではMCPHS、昭和ボストン(マサチューセッツ州)に赴き、現地の教員による講義の受講や医療現場の見学などのカリキュラムで実施していました。2023年度は、アリゾナ大学(アリゾナ州)で実施しました。