田中 研治

田中 研治 特別教授

新入生も、在学生も何より大学生であることを最大限に利用して、将来の自分の姿をイメージしながら、よき習慣を身につけてください。例えば、「読書の習慣」は学生生活を豊かにする最大の効果を発揮します。また、人と人との絆を強化することは現代社会で自分らしく生きるための大切な手段です。絆を通して、人間は社会に貢献でき、また助け合いの精神によって自己成長します。将来、プロの薬剤師や医療業務者を目指す学生として、本学の学習環境、施設、人材を十分に活用する意識も高めてください。

私は1年生の「早期体験学習」の一部と、1~2年生の講義科目「英語の歴史」、および2年生の英語V、VIを担当します。語学担当者として、私自身の信条は「語学は慣れるまで習え」です。また、2年生の「総合文化演習」は、ゼミ形式の発表を中心とする演習科目で、自分で調べて、自分で考えをまとめ、自分で発表することが義務付けられています。人前で堂々とプレゼンテーションをするための基本をぜひ学生時代に習得してください。ゼミテーマは「ヨーロッパの歴史・文化・言葉」です。では教室で待っています。

岡野 登志夫

岡野 登志夫 特別教授

2015年度から始まった新薬学教育モデル・コアカリキュラムでは、薬剤師に求められる基本的な資質として「豊かな人間性と医療人としての高い使命感を有し、生命の尊さを深く認識し、生涯にわたって薬の専門家としての責任感をもち、人の命と健康な生活を守ることを通して社会に貢献する」ことが掲げられています。皆さんがこの資質を有する薬剤師になるためには、①医療の担い手としての豊かな人間性、使命感、責任感と倫理感、②患者・生活者の安全と利益を最優先に考える医療の提供、③的確な情報収集と有益な情報提供のためのコミュニケーション能力、④チーム医療への積極的な参画と薬の専門家としての適切な行動、⑤生命、環境、健康、疾病、化学物質としての医薬品に関する基礎的な科学力、⑥薬物療法における実践的能力、⑦地域の保健・医療における実践的能力、⑧医療現場における問題発見・解決能力、⑨科学・医療技術の進歩に対応するための自己研鑽、⑩人材育成のための教育能力、などが必要であるとされています。
既にお気付きのように、これらの多くは講義室での座学を中心とした教員主体の受動的な学習によってもたらされるものではなく、学習者が主体となって積極的に行動することによって達成されるものです。新年度にあたり入学者はこれを肝に銘じて、在学者はこれを再度自覚して勉学に励んでいただきたいと思います。私も皆さんを応援いたします。

棚橋 孝雄

棚橋 孝雄 特別教授

宮田 興子

宮田 興子 特別教授

学生のみなさんは、「医薬品」を中心として、多方面から薬学について学んでいきます。
主たる科目だけでもかなりの科目数を勉強して知識を習得しなければなりません。学生のみなさんは、これらの知識をどのように整理し、頭の中に入れているのでしょうか。おそらく、分野別の知識が島のように別々に存在していると思います。卒業後、社会人として活躍するには、異なる分野間での知識をパイプでつなぎ、「使える知識」としていくことが重要となります。

低学年に学習する物理化学、有機化学、生化学といった分野は、基礎薬学に分類され、薬学の全ての分野の根幹になっています。これらの科目の勉学に際しては知識の記憶ではなく、理論的に理解し「思考力」「応用力」を身につけ、その上で、応用薬学を学び、基礎薬学との関連性を考えながら、勉学に励んでください。

私は、有機化学、有機合成化学および医薬品化学が専門です。これらの科目は、低学年から学習しますが、次のように他分野とパイプで繋ぐことができます。医薬品が投与されると、生体内物質に影響を与えて薬理作用を示しますが、主として有機化合物同士の相互作用であり、有機化学を薬理学とパイプで繋ぐことができます。また、薬物動態学で中心的に習得する医薬品の吸収、代謝に関しても有機化合物の生体内変化と言えるため、一般的な有機反応の応用と考えられます。医薬品が生体内のどの受容体、あるいはどの酵素に結合するかは、医薬品が持っている官能基の種類、配置等が重要になります。

学生のみなさんが“勉学の喜び”、“使える知識が増えることの喜び”、“思考することの喜び”を体得して、それを糧に社会人として活躍されることを願っています。

小山 淳子

小山 淳子 特任教授

四方田 千佳子

四方田 千佳子 特任教授

大学院修士課程を修了後、国立医薬品食品衛生研究所で行政的な研究に携わってきました。その間、 1987年に研究所からレギュラトリーサイエンスが提唱され、我が国が先行して広くこの用語を使うことになりましたが、今ではFDAを始めとして、多くの場面で遭遇する世界的な用語として定着しました。現在、大学でもレギュラトリーサイエンスという概念を教育に取り込むことが求められています。医薬品、食品分野での実経験を生かして、薬学の活躍の場におけるサイエンスについて、わかりやすい講義やその他の活動を通して、お役に立てることをめざしていきたいと考えています。

韓 秀妃

韓 秀妃 臨床特命教授

医療機関の機能分担が進み、患者が医療機関を選択する時代です。医療機関には医療の質、患者サービス、合理化や機能化が問われています。そのなかで薬剤師には安心で安全な医療を提供するために専門性を発揮することが求められています。病院ではチーム医療が定着しつつあり、薬剤師は、医療安全を重視した薬物療法では大いに職能を発揮する重要な役割を担っています。時代の要請に専門性を活かして対応する薬剤師、自らもやりがいが実感できる薬剤師になるためには基礎薬学をしっかりと習得しておくことが重要です。医療の場では基礎の応用と柔軟な発想が必要です。そして医療人として、社会人としての自覚を持っていただきたい。薬学教育6年制卒の薬剤師が誕生したこれからが薬剤師の真価が問われます。皆さんをこれまでの経験を活かして支援したいと考えています。

渡 雅克

渡 雅克 臨床特命教授

いま、薬学をはじめ薬剤師を取り巻く社会環境は急激に変わろうとしています。超高齢化社会を目前に、医療現場では医療の質向上と医療安全確保の観点から、チーム医療において薬の専門家である薬剤師が主体的に薬物療法に参加することが非常に有益であると言われています。それに伴って薬剤師に求められている事は益々増加しています。とりわけ臨床業務、薬と薬物療法に責任を持つ業務は大きく拡大することは間違いありません。今後皆様が薬剤師として社会で大いに活躍できるようサポートしていきたく思っています。医療は患者さんと云う「人」が対象となります。大学時代には勉学のみならず友人、先輩、先生など多くの「人」と出会って自己の人間性や社会性を育み、人生観を構築して行くことも非常に大切なことだと思います。薬学の分野は多岐に渡り大変でしょうが、先ずは、薬や病気、医療に興味を持って、科学的な視点で捉えた知識の修得や研究と共に人間性の向上を目指し、心から信頼される薬剤師を目指していただきいと思います。

奥川 斉

奥川 斉 臨床特命教授

薬剤師は薬の専門家として、社会の様々なところで期待されています。その期待に答えるには、まず皆様は6年間の中で薬学基礎をしっかり学び、主体的に社会の中で薬学とは何かを問い詰め、実学たる薬学を明確につかんでいただきたいと思います。
そして、医療人として高い臨床能力を身につけ、医療チームの薬のプロとして活躍できる薬剤師を目指していただきたい。そのためにも基礎の上に立った実務実習等の臨床実践によって、病める患者さんの立場に立った医療人マインドを培い、人間的にも魅力ある薬剤師となっていただきたいと願っています。

河本 由紀子

河本 由紀子 臨床特命教授

大学を卒業して以来、長年にわたり病院に身を置いてまいりましたが、このたび薬学臨床教育センターに着任することとなりました。
教育の現場ではまったくの一年生であり、多くの不安を抱えておりますが、今までの経験を無駄にすることなく、微力ながら社会に貢献できる人材の育成に努めてまいりたいと存じます。
本学で学び、本学で薬剤師人生の集大成を築き上げることができ、非常にうれしく、又、光栄に感じております。現在の兵庫県病院薬剤師会の職務を生かし、今後更に不可欠となる薬・薬・学連携に少しでも貢献できればと思っております。どうぞよろしくご指導のほどお願い申し上げます。

髙尾 宜久

髙尾 宜久 臨床特命教授

2017年4月1日付けで、エクステンションセンターの臨床特命教授に着任しました。地域包括ケアの中で、特に保険薬局の薬剤師の役割が大きく変わろうとしています。在宅患者への最適かつ効率的で安全・安心な薬物療法の提供が求められています。具体的には他の医療スタッフ(地域の医療・介護の専門家)と連携して在宅訪問し、服薬説明、残薬管理、ポリファーマシー、相互作用チェック、疑義紹介、処方提案などの業務を行います。
2017年9月1日には東灘区住吉宮町3丁目に地域連携サテライトセンターがオープンします。薬剤師会、医師会、歯科医師会、訪問看護ステーション、地方自治体(神戸市・東灘区など)、地域住民などとの教育・研修に関する共同事業を行い、地域で活躍できる学生教育を順次考えていきます。皆様方のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

福井 英二

福井 英二 臨床特命教授

超高齢化社会を迎え、いわゆる2025年問題に対応すべく、国の医療計画、「地域医療構想」並びに「地域包括ケアシステムの推進」がスタートして、病院薬剤師及び薬局薬剤師はどのように職能を果たすかが重要であります。国の政策に学生時代から関心を持ち、社会に出てからしっかりした道筋を歩むために、常に患者サイドに立って「医療人として何をすべきか」という問題意識を持って取り組んでいけるよう支援したいと考えています。まずは、薬物療法における実践的能力を身につけていただきたい。そして、医薬品に関する最新のエビデンスに基づく情報を把握し、医師に適切な処方提案を行い、医薬品の適正使用の推進に貢献できる薬物療法の専門家として活躍する薬剤師を目指していただきたいと思います。

山本克己

山本克己 臨床特命教授

薬剤師が就く職業は多岐にわたりますが、結果的に全てが医療に結び付いています。そして医療は、他人に“良い仕事をする”ことで人間ならではの高度な喜びと充実感を感じとることができ、“人としての成長、人格の向上”という人生の大目標において極めて有利な職業です。薬剤師が“良い仕事をする”ために必要となる能力は、人を慈しむクリニカル力と、解答のない世界に挑むことのできるサイエンス力です。これらの力を学生が培うことができるよう、また、学生が社会の出発点に立つとき出来るだけ良い環境を与えられるよう、38年間の病院薬剤師(大阪府)の経験を活かして貢献したいと考えています。