研究室オリジナルHP

研究テーマ

生体内侵入病原体に対処する自己防御システムの解明とその医療応用に関する研究

外来の生物種や異物を排除するために存在する免疫システムは、非常に繊細かつ複雑に制御されています。この免疫システムでは、関わる細胞同士の情報伝達が重要であることが知られています。一般に、細胞間の情報伝達では細胞外分泌因子が重要な役割を果たすことから、微生物化学研究室では、細胞間分泌因子に着目して、免疫システムのメカニズムを解明することを目指しています。また、個体の持つ免疫機能の活性化は、感染のみならず癌などにも有効であることが知られています。微生物化学研究室ではマイタケ(Grifola frondosa)由来多糖体の持つ免疫賦活化作用の医療応用に向けた基礎検討も行っています。

スタッフ

小西 守周

小西 守周 教授

担当科目:微生物学I・II 免疫学I・II 生物学系III実習 微生物化学特論(大学院)
学位:薬学博士

FGFを中心とした細胞間分泌因子の生体内における役割の解明を行っています。本学においては、敗血症モデルなどを用い、微生物感染に対する免疫反応における細胞間分泌因子の役割について研究を進めています。

中山 喜明

中山 喜明 講師

担当科目:生物学系II実習 薬学入門
学位:薬学博士

T細胞分化、成熟に必須な胸腺上皮細胞に着目し、分子生物学的な手法を用いて、その分化や機能のメカニズムについて解析を進めています。

増田 有紀

増田 有紀 助教

担当科目:生物学系III実習 情報リテラシー
学位:工学博士

胸腺組織におけるFgf21の役割の解明に加えて、真菌であるマイタケに含まれる多糖体の免疫賦活化作用に着目し、癌治療への応用を目指した基礎研究を進めています。

迎 武紘

迎 武紘 特任助教

研究成果

Masuda Yuki, Ohta Hiroya, Morita Yumiko, Nakayama Yoshiaki, Miyake Ayumi, Itoh Nobuyuki, Konishi Morichika
Expression of Fgf23 in activated dendritic cells and macrophages in response to immunological stimuli in mice
Biol. Pharm. Bull. in press
リンカルシウム代謝の調節因子である内分泌因子Fgf23に関して、微生物感染時などにおいても、マクロファージや樹状細胞における産生の上昇を介して血中濃度が上昇することなどを明らかにしました。

Masuda Yuki, Inoue Hiroko, Ohta Hiroya, Miyake Ayumi, Konishi Morichika, Nanba Hiroaki
Oral administration of soluble β-glucans extracted from Grifola frondosa induces systemic antitumor immune response and decreases immunosuppression in tumor-bearing mice
Int. J. Cancer. 133, 108-19 (2013)
経口投与されたマイタケ多糖体は、腸管のパイエル板に存在する樹状細胞やマクロファージに取り込まれて脾臓へと輸送され、全身の免疫活性を亢進していることを見いだしました。